毎週水曜更新の、中山千夏さんの、
「伊豆半島発ただいま雑記」。
今週のタイトルは「スウェーデンの友」。
その中に来日したスウェーデンの旧友に、
お土産でもらったという、
サーミ人の歌曲のCDが出てくる。
サーミ人のことを、
千夏さんも知らなかったようだけど、
物知らずの僕もやはり初耳だったので、
Wikipediaにざっと目を通し、
サーミ人の男性にインタビューした記事を、
こちらは気合を入れて読んでみた。
サーミ人はスカンジナビア半島北部から、
ロシア北部コラ半島にかけて住んでいる、
先住民族とのこと。
昔はラップ人と呼ばれたそうだけど、
古い言葉で蔑称にもなるので、
サーミ人になったようだ。
しかしスカンジナビア半島北部、
スウェーデンからフィンランドにかけて、
「ラップランド」と呼ばれる、
ラップ人の住む土地という意味の地域がある。
ラップ人が蔑称なら、
そちらもおなじはずなのに、
ラップランドのほうは今も使われている様子。
なぜ?
インタビューを受けたサーミ人は、
パールエリック・クオリヨックさん
(Per-Eric Kuoljok/1963〜)。
スウェーデン北部の、
スカンジナビア山脈の山裾にある、
ルオクト(Ruokto)という村に住んでいる。
村というかGoogleEarthで確認すると、
ルオクトと表示された場所には、
ほんの少ししか家がない。
生計は、トナカイの飼育、
観光や翻訳の仕事で立てていて、
民族音楽の歌手もしている。
興味深いことが2つ述べられていた。
1つ目は、
「神は自分自身」
がサーミ人の世界観であること。
つねに自然と向きあった生活をしていると、
結局は自分の直感や、
自分の中から湧きあがってくる想念が、
すべてということだろうか。
2つ目は、
彼は近くの山に気に入っている石があって、
悩みごとがあったりすると、
その石に相談すること。
しかし石は答えてくれない。
それは彼が「神は自分自身」と信じているので、
当然のことだけど、
石に相談すると次のステージに進めるとのこと。
とにかくその石は彼にとって、
掛け替えのない存在のようで、
自分が亡くなったときは、
その石のまわりに遺灰を撒いてくれるよう、
2人の娘さんに頼んでいるそうだ。
何か自然のモノに強く惹かれて、
自分の分身のように感じる。
不思議はないけど、
彼の場合はスーパーなレベル。
やはりつねに自然と向きあっている、
自然と一体化した人ならではの、
「超感覚」だろう。
僕もそのレベルに達したいけど、
ま、無理な願いはしないほうが賢明。
「あかでみっくなカレッジ」の、
今日公開の最新作は、
北陸新幹線の西端、
敦賀駅を訪ねたオジサマたちによる、
大阪方面への延伸の問題点の解説。
僕は北陸新幹線には乗ることもないし、
関心がなかったので、
なぜ敦賀で止まっているのか知らなかったけど、
旧案の小浜経由で大阪に行くルートと、
新案の敦賀と米原を結ぶルート、
どちらも実現するには、
大きなハードルがあることがわかった。
とくに小浜から京都までの区間は山また山で、
トンネル工事に莫大な費用がかかる。
それに今すぐ着工したとしても、
完成は20年以上も先。
その案がまだボツになってないのが不思議。