沈没

今日の昼間の予想気温は35℃。

暑いので出かけたくなかった。

しかし用事ができたので、

引きこもっていられない。

さいわい空は薄雲でおおわれ、

お日様は顔を出したり出さなかったり。

直射日光を浴びる時間が少なくて済んだ。

それでも歩いていると暑すぎた。

徐々に思考力が奪われていく。

なんて言うと大げさだけど、

熱い空気で温まった頭に、

またまた妄想が浮かんだ。

石丸伸二さんが敗れたのは、

いまこの国には、

隠れた強固なプログラムがあるからでは、

という気がしたのだ。

つまり神様や特定の誰かが作ったわけではない、

おそらくこの国の多くの人たちの総意で、

いつのまにか確立されていた、

「日本沈没」というプログラム。

もはやこの国は沈没に向けて邁進するしかない。

自分の首を自分で締め続けるしかない･･･

なので石丸さんの「理想的な」主張は通らないし、

喝采を浴びたのは、

スポットライトに照らされることしか、

関心がないような老婆だし、

メガネさんも「改革」とは無縁の人だし、

いま内閣支持率が落ちていて、

政権交代の流れになっているのに、

野党はまとまっていない。

もちろん野党が天下を取ったところで、

どうにもならないに決まっているけど、

たぶん次期総選挙も、

この国を停滞させ続けてきた与党が勝つはず。

いやはや、またまたテキトーなことを書いてしまった。

「あかでみっくなカレッジ」

というYouTubeチャンネルを知った。

きっかけは僕のYouTubeのページに、

「広島の山奥に突如現れた

　限界ニュータウン･･･」

というサムネイルが表示されたこと。

興味が湧いたので観てみると、

僕的には合格点の内容だった。

神戸在住の中年男性3人で作っていて、

3人とも画面に登場するけど、

みんな好感が持てたので、

チャンネル登録し、

千葉は茂原の廃墟になっている真名団地と、

石川の1部廃墟の山代温泉の、

動画も観てみた。

どちらも満足。

その3人は車のプロで、

この3月までは、

「Academic Motor College」

というチャンネル名で、

車関係の動画を撮っていた模様。

登録者、約60万人。

僕は車には興味がないので、

さかのぼってその時代の、

動画を観ることはないけど、

かなりの頻度で、

新作をアップしているようで、

楽しみがひとつ増えた。

広島のニュータウンは、

広島空港と山陽本線「入野(にゅうの)」駅のあいだの、

山の中に位置する。

そんな辺鄙なところに、

でかい分譲地があるとは思わなかった。

隣接エリアに複数の企業が来てくれれば、

わけなく完売すると目論んでいたようだけど、

そういう「自分本位」の計画は、

たいてい絵に描いた餅で終わる。

いまは知らないけど、

かつて入野駅のひとつ広島寄りの、

「白市(しらいち)」駅に、

広島空港からバスが出ていて、

僕は何度か利用したことがある。

広島駅に行くのだから、

直行バスのほうがもちろん便利。

しかし白市駅のローカルな雰囲気が、

僕は気に入っていたのだ。

今日、動画で観た入野駅も、

おなじように味わい深い。

茂原の真名団地は、

地図で確認すると、

近くを車で通ったことがあるけど、

その存在は知らなかった。

山の中ではないとはいえ、

そこもかなり辺鄙な場所だ。

山代温泉は名前だけは知っていた。

中心部はいまも繁栄しているのに、

周辺部のバブル期に作られた、

多くのホテルがいずれも廃墟になっている。

バブル期の「狂乱」が思い出される。

ま、しかし、その頃だけでなく、

今のタワマンブームだって「狂乱」だろう。

やがて多くの人が、

懐かしく思い出すにちがいない。