新しい広島駅ビルの商業施設、

「minamoa」

のロゴデザインが発表された。

 

minamoa(ミナモア)は、

水面(ミナモ)、みんな(ミナ)、もっと(モア)を、

組み合わせた言葉とのこと。

聞いたことあるようなないような。

 

採用作品の作り手は、

地元広島で活躍する男性デザイナー。

広島のテレビ局のニュースで作品を見た。

 

右側に「MinaMoa」のロゴタイプ、

左側に「M」の文字とその下に、

このたび広電の市内電車が、

駅ビルの中に乗り入れることになったわけだけど、

その光景を抽象化した、

そして「川の都」広島の、

「川」の字にも見える図形を配した、

ロゴマークが並べられている。

 

ロゴタイプは全体に丸っこくて、

柔らかくて可愛らしい。

 

ロゴマークの「M」は、

ロゴタイプの「M」とおなじデザイン。

ロゴマークの下の図形だけが、

角張っている。

 

図形だけおもむきを変えたのはよくわかる。

それまで丸っこくすると、

全体が締まらなくなってしまう。

 

別の言いかたをすれば、

文字は「砂糖」的味わい。

図形は「塩」。

塩を加えないと絶妙な味にならない。

 

ただそうしたことで、

絶妙なデザインになっているかというと、

なってはいない。

ロゴタイプとロゴマークの「M」の、

砂糖が勝ちすぎて、

「甘ったる〜い」印象になってしまっているのだ。

 

塩の量は適量。

多くする必要はない。

つまり塩の場所が端っこすぎて、

良くないということ。

 

なので場所を変える。

つまり文字のデザインをイジるしかないのだ。

 

となると、最初からやり直し、

ということになってしまうけど、

このデザイナーに「深い眼差し」があるとしたら、

今日発表された文字とマークを、

並べた状態を想定して、

文字のデザインを考えなかったのだと思う。

 

デザインにはその表現をいくら突き詰めても、

100点にならない種類のものがある。

 

このデザイナーは注意が足りず、

もしかしたら能力が足りないことで、

永遠に100点に到達しない、

難路をたどることになってしまった、

という気がする。

 

とここまで書いてきて、

このロゴデザインをマシなものにする、

アイデアをひとつ思いついた。

 

マークと文字を横に並べるのではなく、

マークを文字の上に置くのだ。

 

そうすると図形すなわち「塩」の部分が中央に来るので、

「塩」の効き目が強くなり、

「砂糖」の甘ったるさが、

多少は気にならなくなると思うのだ。

 

ま、しかし、駅ビルの中に、

市内電車が乗り入れるなんて、

まだ市内のそこらじゅうの川の土手に、

間に合わせの小屋が立ち並んでいた、

原爆の爪あとが生ナマしく残る風景の中を、

中学に通学していた僕には、

あまりに「未来都市」的すぎて、

とても広島とは思えない。

 

 

サンフレッチェは1-1で新潟と引き分け。

新潟になぜか勝てない。

過密日程なので、

負けないのは良いことではあるけど。

 

得点シーンだけ見た。

パス、クロス、ヘディングシュート。

どれも完璧。

 

ところで今日は当日券が売れ残った模様。

梅雨時の平日開催ゲーム、

人気的にもうひとつの相手、

カープの試合もマツダで行なわれるという、

悪条件が重なったとはいえ、

未来都市的スタジアム開場から、

まだ半年も経っていない。

残念なことだ。