『人間臨終図巻4』

 (山田風太郎/徳間文庫/2011)

の「91歳で死んだ人々」の中で、

サマセット・モーム(1874.1.25〜1965.12.26)が、

採り上げられている。

 

僕はこれまでモームの著書は、

何冊か読んでいるけど、

彼の人生については詳しくない。

 

その本はちょうど10年前に読んだ。

内容はほとんど覚えていない。

 

〈晩年のモームは絶望と、ほとんど狂気の人であった〉

 

そのこともまるで記憶になかった。

 

モームは甥のロビン・モームに、

晩年の思いを伝えたそうだ。

 

〈私は一生を通じて失敗者だった。間違いにつづく

 間違いだらけの人生だった〉

〈1行も書かなければよかったのだ。私を知った

 だれもかれも、最後には私を憎むようになった。

 しかし今となっては何もかもあとの祭りだ〉

〈人生というものは、はじめは素敵だが、

 やがて時間とともにメチャメチャになる

 パーティのようなものだ〉

 

高齢の人に「自分は成功者だ」、

「勝ち組だ」などと言われたら、

なんて哀れな人なんだろうと思ってしまう。

 

しかしモームの場合は逆。

人生を振り返って、

汚点に感じることは多々あるにしても、

この絶望感は尋常ではない。

彼もまた哀れな人だ。

 

ついでにもうひとつ引用しよう。

モームは次のようにも述べている。

 

〈私は4分の1、正常で、4分の3、同性愛者だった。

 ところが私は全然逆だと思いこもうとした。

 それが私の最大のまちがいだった〉

 

 

Bappa Shotaさんの動画を、

久しぶりに観た。

 

メインチャンネルの前作は、

「世界屈指の美女と美食の国」。

サブのほうの前作、前々作は、

「メキシコのストリートフード」、

「メキシコで日本ブーム」。

 

ということで、

彼らしいディープなレポート、

という印象ではないので、

観たいと思わなかったのだ。

 

今日公開の新作は、

コロンビアの路上生活者篇。

またまた胸が痛くなるような内容。

 

コロンビア政府も最底辺の人たちを、

人間あつかいしていない。

ひどい話だ。

 

キューバも同様だったし、

そういう情けない国が多すぎ。

 

 

サンフレッチェは1-0で柏に勝利。

やれやれだ。

 

今日は朝からその試合のことが、

気になってしょうがなかった。

 

前の試合、退場者が出て、

最後にひっくり返され、

連勝がストップ。

嫌〜なムードになった。

 

今日負けると、

またトンネルに入る可能性が高い。

 

しかも中2日。

会場は前の試合とおなじ関東。

たぶん広島には戻ってなくて、

選手はずっとホテル泊。

その状況もよろしくない。

 

唯一、明るい材料は、

イエロー累積で出場停止だった、

キャプテンの帰還。

 

得点シーンを観た。

大橋選手がドリブルで、

ゴールライン近くまでボールを運び、

クロスを送ると、

ドウグラス選手がワンタッチで左隅に決めた。

 

ドリブルも見事だけど、

その最後に執拗にマークする相手選手を、

華麗に振り払った、

大橋選手のここぞという場面での、

したたかさが印象的。

 

サンフレッチェはこのあと、

中3日でホーム新潟戦、

さらに中2日でアウェイ川崎戦と続く。

 

選手はいいかげん疲れているし、

今日もピエロス選手を先発から外したけど、

選手起用もほんとタイヘン。

 

みんなで頑張ってこの山場を乗り越えて!

ファンとしてはそう祈るしかない。