今日のこのブログで1,500稿目になる。

 

書き始めた日のことは、

何度も書いているけど、

2020/3/30を予定していたら、

前日に志村けんさんが亡くなって、

ショックが大きかったので、

1日延ばして、

3/31に第1稿を送稿した。

 

最初は何も考えてなかった。

ただ思いついたことを書くだけ。

 

そのうち書き慣れてきて、

1稿1,000文字をノルマにするのが、

自分の力量に見合っているように思えてきた。

簡単には届かないけど、

食い下がれば何とか到達する文字数。

 

いまもそのノルマは継続している。

以前ほど高いハードルではなくなったので、

もっと文字数を増やしてもいいけど、

そうすると時間がかかりすぎて、

ブログを書くだけで1日が終わってしまう。

とりあえずこのまま行くつもり。

 

〈毎日、自らの義務をなし、明日のことは神に委ねること。〉

 

 (ボードレール「火箭」矢内原伊作訳/

 『ボードレール全集Ⅱ』/人文書院/1963)

 

このブログは僕の義務と言っていい。

 

2019年にステージ3Aの胃がんになり、

腫瘍は直径10センチ。

リンパ節にも転移していた。

 

僕はもう人生はおしまいだと思った。

でも、好き勝手に長いこと生きてきたし、

何も不満はなかった。

 

しかし優秀な先生方がいて、

強運があって、

僕は生き延びた。

 

そうなると、与えられた日々を、

ぼんやりと過ごすわけにはいかない。

僕なりに有意義な生きかたをしないと、

お世話になった人たちに対して、

運命に対しても申し訳ない。

 

抗がん剤の副作用が、

両脚のシビレを除いて治まったので、

昔から書くことが好きな僕は、

ブログを始めることにし、

ブログ執筆を生活の中心に据えることにした。

 

それから、その後転移した、

肝臓がんの除去手術や、

抗がん剤の点滴などで、

入院したとき以外は毎日書き続けた。

 

書いたものを公表することは、

もちろん恥ずかしい。

しかし気にしていては何も書けない。

 

僕が気にすべきことは、

自分の考えていることが、

正確に言葉に置き換えられているかどうかだ。

 

次の大きな節目は2,000だけど、

それもとうぜん気にしない。

僕が元気であれば、

そのうち到達するはず。

 

 

ボードレールを引用したついでに、

僕がこの世で最も好きな彼の詩を、

1,500回を記念して全文掲載する。

 

「異邦人」

 

ーー君は一体誰が一番好きなんだ、え、謎のような男よ?

父親か、母親か、妹か、それとも弟か?

ーー僕には父も、母も、妹も、弟もない。

ーー友達か?

ーー君は今日の日まで、僕がその意味さえ知らない言葉を使った。

ーー祖国か?

ーーそれが如何なる緯度の下に在るのかさえ、僕には明か(ママ)でない。

ーー美人はどうだ?

ーーそう、もし不死の女神ででもあることなら、悦んで

好きになりもしようが。

ーー金(かね)は?

ーー君が神を嫌うように、僕はそいつが大嫌いだ。

ーーええ! 一体それじゃ何が好きなんだ、不思議な異邦人よ?

ーー僕の好きなのは雲さ・・・。流れて行く雲・・・あそこを・・・

あそこを・・・あの、類(たぐい)稀な雲なのさ!

 

(「パリの憂愁」福永武彦訳/『ボードレール全集Ⅰ』/

人文書院/1963)

 

 

ルヴァン杯、サンフレッチェは、

2-1でFC東京を下した。

 

ゴールシーンだけ観た。

2点ともアシストとなったクロスが絶妙。

 

苦しい試合だったようだけど、

何にしても、こないだの勝利で、

苦境を脱した印象を受けたし、

今日また勝ったことで、

上昇気流に乗りそうな気配。

 

面白くなってきた。