きのう用事を片付けたので、
きょうは自分のしたいことだけすればいい。
あしたも、あさっても。
こんなにうれしいことはない。
この運命にあらためて感謝。
しかしたくさん時間があるわけではない。
きのう昼寝しなかったので、
きょうはしないといけない。
じゃないと体が持たない。
情けないことだけど、
歳とったからしょうがない。
昼寝から目覚めて、
ネットを覗いてみると、
ビッグニュースがサンフレッチェのサイトに。
明治大学のエース、
中村草太選手の加入が決まったとのこと。
中村選手のことは、
サンフレッチェのこの春のキャンプに参加したとき、
1、2度、名前を聞いただけで、
僕は何ひとつ知らない。
しかしネットのファンは、
彼が去年リーグ戦(関東大学サッカーリーグ1部)で、
得点王とアシスト王の両方を、
同時に取っていることを始めとして、
いかに有望な選手であるかを知っていて、
Jリーグの他のチームの、
練習にも参加したことのある彼が、
「わがチーム」を選んでくれたことを喜んでいる。
彼にまつわる過去の記事を読んでみると、
入団したいチームは、
プレーをやりやすいことが第1条件、
みたいなことが書いてあった。
いまサンフレッチェは、
スキッベ監督が良い雰囲気をつくっている。
中堅・ベテラン選手が、
そろって人格者ということもあって、
人間関係は穏やかだし、
プレーに関しては年齢に関係なく、
つねに公平で厳しい視線がそそがれている。
理想的な環境。
中村選手が選んでくれたのも、
当然のように思える。
彼の好プレー集を、
明大サッカー部がさっそく作って、
公開していたので観てみた。
ゴール前で落ち着き払っている。
来季ユースから加入の、
というかすでにJリーグデビューしている、
中島浩司ジュニア、洋太朗選手と似た貫禄。
好感をもった。
あと、中村選手は群馬出身で、
前橋育英から明大という、
広島とは遠く離れた世界で、
サッカーをしてきている。
そういう「異国」の選手が、
サンフレッチェを選んでくれるのもうれしい。
ところで中村選手が加わることになり、
来季新加入は大卒2名、
ユースからの昇格が3名となった。
これで補強が終わったとしても、
ま、もちろん、そんなことはないはずだけど、
近年にない新鮮な風が吹くだけでなく、
レギュラーで高齢になってきている選手もいるし、
来季はかなり色合いの異なった、
チームに変貌する可能性だってある。
楽しみだ!
待ち遠しい!
気が早すぎるけど。
中村草太選手のことに時間を少々割いたけど、
もちろん本は読んだ。
〈(セザンヌの)芸術意志を支えたのは「神さまから、
永遠のむかし、わたしにつくれと命ぜられた
甘美な〈蜜〉」だった。その感覚的喜びの絶対性こそが
彼に死の直前まで絵を描かせた原動力だった〉
(辻邦生『薔薇の沈黙』)
いまの僕にはよくわかる話。
〈永遠のむかし〉ではなく、
僕の場合、癌になってのちの、
「つい最近」のことだけど、
僕もまた僕をつかさどる何者かに命ぜられている。
書け!
なので僕も〈死の直前まで〉命令に従い続けるつもり。
ブログという形式で、
ずっと行くかどうかはわからないけど。
いずれにしても、どんなにショボいネタであれ、
書かないと1歩も前に進めない。
歳とったからといって、
新しい自分に生まれ変わる、
可能性のない日々なんてつまらない。
この運命にも感謝している。