1年2ヶ月ぶりの歯医者。

 

しばらく前から、

ぼちぼちどこかおかしくなるんだろうな、

と思っていたのだけど、

一昨日ついに奥歯の金属が外れた。

 

で、予約が取れた今日の夕方、

赴いたのだ。

 

先生が隣の患者を治療しているあいだ、

馴染みの、いつも便宜をはかってくれる、

「歯科助手」の女性と雑談。

 

最近、食事は野菜ばっかりで、

料理が苦手なので、

だいたい生のまま食べていると言うと、

簡単にできて美味しい、

キャベツの食べかたを教えてくれた。

 

キャベツを千切りにする。

塩と胡麻油を振りかける。

それだけ。

 

試してみる価値があると思ったので、

帰りにスーパーで半切りキャベツを買って、

さっそくそのとおり作ってみた。

 

残念ながら僕好みではなかった。

キリッとしてないというか、

胡麻油が主張しすぎるというか、

とにかくそんな「ぬる〜い」感じの味が、

僕にはもうひとつ。

 

前に書いた、広島産の、

「牡蠣だし柚子ぽんず」を振りかけたほうが、

僕的には断然美味しい。

 

ま、でも、ひと工夫すれば、

劇的に変化するかも知れない。

可能性は低いけど、

これで終わりにしないで試みてみたい。

 

それはそれとして、

癌になって仕事を辞めてから、

女性と私的な会話をするのは初めて。

その歯科助手は妙齢ではないけど、

新鮮な気分を味わえた。

 

 

治療室には、

以前にも見たことのある、

風景画が掛かっていた。

 

僕が知っているなかでは、

最もマシな作品。

 

というか、その歯科助手によると、

他の絵はどれも、

先生の身内のアマチュア画家が描いているとのこと。

 

それなりに描写力のある人で、

その才能と真面目さが、

魅力を生み出してはいるけど、

アマチュアらしい欠点がありすぎで、

どうしてもそちらのほうが、

目についてしまうのだ。

 

今日の絵は、

明らかにプロの手になる作品。

比較にならない。

 

そちらについては、

誰が描いたのかは聞いていない。

 

サインがハッキリと読み取れないので、

断言はできないけど、

シルクロードを描いた有名な日本画家の、

作品のような気がする。

 

ただその絵も単独で見ると、

とても評価はできない。

 

中景のない、近景と遠景だけの、

思いきった構成だけど、

近景の森と遠景の瀬戸内海のような風景が、

分離してしまっているのだ。

 

そういう構成だと、

近景と遠景をつなぐ中景がないので、

そうなりがちだけど、

そのむずかしさが克服できていない。

 

もしその有名画家の作品だとしたら、

そんな駄作をなぜ反故にしなかったのか、

とても不思議。

 

 

治療は外れた金属を接着して終わった。

先生によると、

ギリギリ作り替えないでいい状態、

ということで、

また近いうちにお世話になるのだろうけど、

というか本当は新しくしたほうがいいのだろうけど、

今日はなぜか1度で済んでやれやれ、

という心境。

 

 

レジーナは0-2で浦和に敗れる。

 

監督の試合後のコメントによると、

相手に対して臆する部分が出てしまったとのこと。

 

似たようなコメントを何度か聞いたことがある。

ピッチに立てば相手が強い弱いは関係ない。

できるプレーをするだけ。

 

こちらもなぜそんなことになるのか、

とても不思議。