北大。
『天はあおあお 野はひろびろ 池澤夏樹の北海道』
(北海道新聞社/2024)
を読み終えた。
するとただ1度、北海道旅行をしたときの写真を、
ひさしぶりに眺めてみたくなった。
で、眺めていると1枚載せたくなって、
選んだのがこちら。
手前の一様に暗い草地に、
もう少し木洩れ日が落ちていれば、
そのスペースの主張が弱まって、
他の部分の足を引っ張らなくなるというか、
脇役として立派な価値を持つようになり、
合格点をあげられる写真になったのだろうけど、
気にしないことにして選んだ。
撮影日は2013/6/26。
時は夕刻。
うつくしい木立ちの中で、
近所の子供たちが遊んでいた。
北大は素敵な校舎がいくつもあり、
緑ゆたかで、
惚れ惚れするような環境。
この大学にかよっていたら、
僕も少しはマシな人間になっていたかも、
とマジで思った。
もちろん北大に受かる学力は、
僕にはなかったけど。
今日読んだページに、
「粟国(あぐに)の塩」が紹介されている。
その塩は池澤夏樹さんの別の本に、
最高に美味しいと書いてあったので、
僕も近所のスーパーで買ってみたのだけど、
本当に絶品。
僕は塩の味が純粋に味わえる、
ゆで卵に振りかけるときだけ使っている。
炒め物などにはもったいなくて使えない。
値段は数年前に僕が買ったときは、
250gの袋入りが800円くらい。
ふつうの塩より高いけど、
美味しさを考えると安すぎ。
僕は自分が好きだからといって、
その食べものを人に薦めることはない。
味の好みは人それぞれだし、
「よけいなお世話」もいいところだから。
それに僕はグルメではないし、
いろんな食べものを知っているわけではないので、
乏しい知識の人間が、
あれがいい、これがいいと言うのも、
いかがなものだと思うから。
しかし粟国の塩は、池澤夏樹さんも、
〈ミネラルの含有分で世界一という、実にうまい塩だ〉
とあらためて褒めているし、
僕も薦めることにしよう。
粟国の塩は、
小渡幸信(おど・こうしん/1936?〜2018)さん、
というアマチュアの研究者が開発したそうで、
実用プラントを作るのにふさわしい場所として、
風が強いこと、そして過疎化で、
農業があまり行われていないために、
農薬で海が汚染されてないという理由で、
粟国島を選んだとのこと。
その話を聞くだけだと、
当然の選択・決断という印象を受けるけど、
容易に事が運ぶはずはない。
偉い人だと思った。
〈詩はまずもって言葉の響きで作るものだ〉
僕がこのブログを書くことによって、
ひとつの目標としているのは、
何度も言っているけど、
「詩的な文章」「詩的散文」が、
書けるようになること。
僕も〈言葉の響き〉は、
充分に意識しているつもりだけど、
文章の達人への道は、
書けば書くほど遠くなる感じ。
レジーナは1-2で「ちふれ」に敗れる。
木曜日にピースウィングで初めて勝って、
ひとつの頂点を極めた。
なので今日の試合は、
どうしても「宴のあと」状態になってしまう。
他の理由もあるかも知れないけど、
負けても仕方ないと思う。