「ガクの本棚」チャンネルのページを眺めていると、
ルイジ・コルナロという人の、
『無病法 極少食の威力』
という本について、
解説している動画があったので開いてみた。
出版社はPHP研究所。
中倉玄喜(なかくら・げんき/1948〜)編訳。
2012年刊行。
その本でコルナロは、
「極少食」を薦めているわけだけど、
彼も若いときは人並みに食べていたそうで、
40代になって大病し、
医師の指示に従って少食にすると、
俄然、体調が良くなり、
性格も穏やかになったとのこと。
彼の1日の食事は次のとおりだ。
「パン」と「卵の黄身」と「肉」と「スープ」。
全部で350g。
あとワイン400mlを2回に分けて飲む。
それだけ。
大変な少なさだ。
ちなみにコルナロの生涯は1464〜1566ということで、
102歳まで生きたとのことだけど、
英語版のWikipediaを見てみると、
生年が1467年、1484年という説もあって、
たしかではないようだ。
ルイジ・コルナロのことを検索していると、
集英社のウェブサイトの、
高橋源一郎さんの「読むダイエット」という、
連載エッセイの第1回で、
彼のことが採り上げられていた。
そのエッセイが公開されたのは2020年1月。
僕はその頃そのページを開いたのに、
イチベツしただけで、
すぐに閉じてしまった記憶がある。
当時は抗がん剤の副作用の味覚障害によって、
食べられるものがごく限られていて、
体が弱りきっていた状態から、
解放されつつあった、
食欲も増してきていた時期で、
何でもたくさん食べて早く体を元に戻したい、
いまダイエットなんて冗談じゃない、
という心境だったからだと思う。
なので仕方ないと思うのだけど、
今日そのエッセイと「再会」したということは、
いまこそ読むべし!
という「天の指令」だろうし、
これはもう全18回、
読むしかないという気持ちになった。
ま、それはさておき、
高橋源一郎さんもそのエッセイの執筆時は、
1日2食にしていたとのこと。
おかげで体調が良かったようだけど、
高橋さんはウソみたいな体験談も披露している。
ある夜、仕事していてお腹が空いたので、
コンビニでおにぎりを1つ買ってきて食べると、
たったそれだけなのに、
普段より多く食べたことで、
いっぺんに具合が悪くなったそうなのだ。
あとそのエッセイの中で高橋さんは、
江戸時代に『修身録』を書き、
やはり「小食主義」を薦めた、
水野南北(1760〜1834)や、
その本について述べている、
若井朝彦さん(1960〜)の、
『江戸時代の小食主義』(花伝社/2018)
についても紹介している。
いずれにしても「読むダイエット」を読むだけでなく、
僕の食事内容も見直さないといけないと思った。
今日のもろもろの「出会い」を、
なかったことにしてはいけない。
目指せ「極少食」!
それも「天の指令」だと、
僕は「直感」したのだ。