共産党のトップが代わった。
初の女性。
共産党の事情は知らないし、
彼女のことも知らなかったけど、
時代の流れだし驚きはない。
彼女の第一印象は、
声はすごく良いとは言えないけど悪くない。
顔はまあまあだけど清新さを欠くし、
多くの人を惹きつけ、
後についていこうと思わせるような魅力がない。
そんな感じ。
80点を合格ラインとすれば、
70点くらい。
衰退モードの共産党の立場を考えると、
やはりもっと「決定力」のある人のほうがいい。
この人事に不破哲三御大の意向が、
反映しているのかどうかはわからないけど、
国会議員ではなく、
県会あるいは市会議員レベルで、
見栄えが良くて有能な、
若い女性はいないのだろうか。
そういう女性でも抜擢しないかぎり、
今の状況を変えることはできないのでは、
という気がするのだけど。
まあでも、野党第一党も与党もトップはあんな人。
僕の知るところでは、どちらの党も、
後に続く人たちがまたパッとしない。
これといった若手はどこにも居ないのかも。
しかしそれにしても、
前の委員長の就任は2000年。
長くやりすぎた。
彼も多くの人を、
惹きつける要素が足りないし、
党衰退にブレーキをかけられる人ではない。
ほぼ四半世紀もの長期政権は、
その意味で失敗だったと思う。
共産党のトップが、
「委員長」になったのは1970年。
その前は「書記長」。
僕は書記長としては最後の3代目、
宮本顕治さんから知っている。
彼の書記長就任は1958年。
僕が小学1年生のときだから、
それ以前はわかるはずもない。
その後、不破哲三さんが2代目委員長となる、
1982年まで宮本さんは君臨した。
いや、退任してからも院政状態。
不破さんのあとの3代目は村上弘さん。
そして不破さんが復帰して4代目。
5代目が志位和夫さん。
僕が72年の人生で、
その地位にあるときを知っている、
共産党のトップは、
今日からの6代目を入れてわずか5人。
この少なさはスゴい!
自民党を調べてみると、
いまの総裁は27代目。
僕は3代目岸信介さん(在任期間1957〜60)から知っている。
当時、テレビでよく耳にしたシュプレヒコール、
「アンポハンタ〜イ!」
はいまも耳に残っている。
自民党総裁で最もインパクトがあったのは、
6代目田中角栄さん(在任期間1972〜74)。
僕が大学に受かって上京してから、
すぐのことだったので、
よけいに驚いたのかも知れないけど、
角栄さんが就任したときの、
世の盛り上がりは異常だった。
長く続いた佐藤栄作時代(1964〜72)が終わり、
それまでのエリート政権も終わり、
沖縄は返還され日中は国交正常化。
これからは「庶民宰相」の世の中だ!
あのときの風潮は、
いま思うとすごく奇妙。
与党も野党も冴えない、
いまも奇妙だけど。