昨日書いたとおり、
カープの指名選手の動画を、
いくつか観てみた。
満足。
でも、たくさんは観ない。
観すぎると「カープ脳」になってしまう。
それは望まない。
かつてよく耳にした、
「共産党ワサビ論」ではないけど、
僕的には、
カープはワサビであって刺身ではない。
刺身のような時期もあったけど、
それは遠い、
バブルも生じてない頃の話。
「カープ脳」になりかけたので、
似顔絵を描くことにした。
今日はワケあって、いつもと違って、
顔だけでなく、畳んだ両腕も入れて、
胸から上を描いた。
「胸像」は顔だけの場合より、
もちろん何倍もむずかしい。
しかもモチーフにした写真は、
人物を斜め下から見上げて撮っているのだけど、
よく観察すると、
向こうの腕が肩から外れているように見えるのだ。
写真はありのままの現実を写しているのだから、
おかしなところがあっても説得力がある。
しかし具象絵画は、
デッサンが狂って見えれば、
とうぜん失敗作ということになる。
絵として成立させるために、
その修正もしなくてはいけない。
慣れてないこともあって、
作業はより苦しくなった。
ま、でも、まだ下描き段階だけど、
努力のかいあって、
「カープ的脳細胞」は明らかに減少した。
ということで、
他の話題に移りたいところだけど、
カープにまつわる話を続けることにする。
ポジティブな話ではないけど、
いま、他に思いつかない。
夕方の地元テレビ局の、
ニュースワイドショーみたいな番組で、
カープ1位指名の常廣羽也斗投手への、
インタビューが放送された。
もちろん僕が観たのは、
放送直後にYouTubeにアップされたもの。
インタビューは録画ではなくてリアルタイム。
インタビュアーは青学の練習場まで、
はるばる赴いた局アナ。
スタジオの出演者ともやりとりした。
その番組は去年もドラフト会議の翌日に、
斉藤優汰投手へのインタビューを、
北海道から生放送している。
恒例の企画。
その中で広島のお好み焼きを、
食べたことがありますか、
というお定まりの質問が、
スタジオから出たりしたあと、
女性のコメンテーターが、
「いっぱい食べてください」
とその話題を締めくくったのだ。
その締めくくりかたも、
めずらしくはないので驚きはしなかったけど、
前にも書いたように、
そういった発言の裏にある、
凝り固まったような「郷土愛」が、
僕は本当に苦手なのだ。
相手は一般人ではない。
体が資本のプロスポーツ選手。
とくべつ体に良いものなら、
いっぱい食べてもいいだろうけど、
なぜお好み焼きをいっぱい?
ふつうに考えてもバカげた発言。
ちなみに常廣投手は、
広島には行ったことがないけど、
他のところで何度か食べたことがあるそうで、
広島人の多くが不快に感じるとよく言われる、
「広島焼き」という言いかたをしていた。
こないだ秋田県知事が、
四国の酒は不味い、
じゃこ天は貧乏くさい、
と失言して謝罪したけど、
彼の経歴を調べてみると、
秋田に生まれ大学は東北大、
卒業後、秋田県庁に就職して、
市長、知事と上り詰めている。
つまり彼は東北から、
それも秋田と宮城から、
外に出てないのだ。
秋田ほど食べものが美味しいところはない、
とも言っているし、
彼も凝り固まった「郷土愛」の、
持ち主なのだろうと思った。