レジーナ中村伸監督。

 

 

レジーナが3年目で初タイトル。

素晴らしい!

 

WEリーグ杯決勝は、

延長戦まで行っても両チーム得点できず、

0-0でPK戦へ。

 

すると、4人連続で決めたレジーナが、

3、4人目が外した新潟を、

4-2で破って、

WEリーグ杯2代目王者となった。

 

16:00からネットでフル観戦。

いつもどおり、入れ込まず、

1歩引いて冷静に戦況を見つめた。

 

最高殊勲選手はGK。

毎試合あぶなっかしい彼女だけど、

今日は頼もしかった。

ハイボールはしっかりキャッチするし、

1対1の場面も果敢に距離を詰めて、

シュートを枠外に弾き出した。

 

ほぼノーミス。

そんな彼女、見たことない。

 

GKの調子がいいので、

1点取ればOKと思っていたけど、

相手の守りが固いというか、

こちらが責め手を欠くというか、

結局、決定的チャンスを作れず、

最後まで得点できなかった。

 

後半になって、

1点勝負の気配がしてきた時間帯に、

PA内に攻め込んですぐに、

相手DFがハンドの反則をしたけど、

判定はPKではなくエリア外でのFK。

 

その判定に関して、当然ながら、

「誤審」だと騒ぐネット民が多かったけど、

僕はかまわないと思った。

 

誤審には違いないけど、

タイトルのかかった試合が、

ちょっとしたミスからの、

PKで決まってしまっては面白くない。

 

それに大昔、僕が中高生だった頃は、

PA内ギリギリでのファールは、

みんな今回とおなじように、

エリア外のFKと判定されたし、

僕はそれでいいと思うのだ。

 

PK戦は先攻がレジーナ。

両チーム2人ずつ決めて、

3人目のキッカーはわが柳瀬楓菜選手。

 

グラウンダーではなく、

ボールを浮かせて、

ゴール右上に決めた。

 

ボールを浮かせようとすると、

足を下から上にすくい上げるので、

よほど気をつけないと、

その上向きの力が強くなり、

クロスバー上方に飛んでいってしまう。

 

このことは何度か書いた記憶があるけど、

とにかくよく決めたと思う。

 

何年か前に、サンフレッチェにいた、

ピーター・ウタカ選手が、

ある試合でPKキッカーになったとき、

GKが左に飛んだのを見とどけて、

右上隅にふわりとしたシュートを決めた、

「神シーン」を思い出した。

 

今日の柳瀬選手も、

ネット記事によると、

GKが動いたのがわかったので、

逆に蹴ったとのこと。

 

神シーンというほどではなかったけど、

すごい!

 

ところで、柳瀬選手のその浮かせたシュートが、

大きな勝因だと僕は思っている。

 

つまり次の相手キッカーは、

柳瀬選手とおなじように浮かせて、

右上に大きく外したわけだけど、

その選手は蹴る前に、

迷いがあったのだと思う。

 

グラウンダーで、

右に蹴っても左に蹴っても取られそう、

と不安に思っていたところへ、

柳瀬選手が浮かせて決めたことで、

無意識のうちに、

あるいはついその気になって、

似たようなシュートを打ってしまった、

そして力が入り過ぎて失敗してしまったのでは、

という気がするのだ。

 

そしてその失敗によって流れはレジーナに。

 

すると次の4人目で、

たちまち試合は決着した。

 

相手の4人目の選手のシュートが、

クロスバーをたたいて跳ね返ったとき、

目の前で起きていることが、

すぐには受け入れられなかった。

 

創設3年目のチームが、

これで優勝?

こんなに早く?

ウッソー!

シンジラレナーイ!

 

ずっと冷静に観ていたけど、

やはり優勝の味は格別。

いいもんだなあ、

というしみじみとした思いが、

徐々に心を満たしていった。

 

 

上の絵は去年描いた。

問題点はいくつもあるけど、

僕の力以上のものが、

出ているのは明らか。