ひさしぶりに総合病院。
血液検査、異常なし。
癌の徴候は見られなかった。
今日はそれだけ。
次回は12月半ば。
そこではCT検査が加わる。
一昨年の夏に、
肝臓癌の手術をしてから、
ずっと順調にきている。
検査のあと、いつも思うけど、
すごく不思議。
なぜ再発しないんだろう?
生かされている。
正直、そう思う。
だから、ぼんやりとは過ごしたくない。
感謝の気持ちをあらわすには、
何度も書いているように、
「強度のある日々」
にしていかないといけない。
そういう日々を積み重ねると、
たぶん新しい世界がひらける。
それがどんな世界かは今はわからない。
でもとにかく、その世界をひらくことが、
唯一の「恩返し」。
大真面目にそう思っている。
ただその地点まで、
僕の今現在の感覚だと、
気の遠くなるような道のり。
イメージで言えば、
砂漠の中のシルクロード。
昨日の話につなげると、
検査結果良好ということで、
まだしばらく飲んでよさそうな、
砂糖入りコーヒーを友に、
ゆらゆらと駱駝のように、
歩を進めていくしかない。
もうひとつ昨日の話を持ち出すと、
ハチミツのことが気になって、
病院の帰途、ふだんは無縁の、
高級スーパーに立ち寄り、
どんな種類のものを、
売っているのかチェックしてみた。
外国産の商品がたくさん並んでいる。
知らなかった。
種類多すぎ!
イタリア、インド、メキシコ、ニュージーランド・・・
それに、ここ2年ほどは、
ゼイタクだと思って控えているけど、
毎年取り寄せていた、
北海道産のものと値段は変わらない。
何かを節約すれば買えるはず。
いや、北海道にまた注文しても、
いいかも知れないけど。
どちらにしても悪いものを食べて、
体をおかしくするより、
やはり少し高くても体に良いものだ!
ひさしぶりに書くとしよう。
「命より健康が大事」
しかし衝動買いはしなかった。
来週また行く機会があるので、
そのときに考えが変わってなかったら、
買えばいいと思って。
ハチミツは見送ったけど、
そのスーパーの近くの青果店で、
いまハマっている秋の味覚、
柿の徳用袋を買った。
で、そのポリ袋をそのまま、
リュックの底に押し込んで、
持ち帰ったのだけど、
帰宅して取り出そうとすると、
とんでもないことになっていた。
もともと裂け目が入っていた、
としか思えないけど、
ポリ袋が破れていて、
しかも硬い柿ばかりだと思っていたら、
ひとつ熟した柔らかい柿があって、
その上に積みかさねたバナナやトマト、
そして他の柿のせいか、
その柿がつぶれていて、
その汁がリュックの底に漏れている、
というより、印象としては、
「あふれ出ている」のだ。
焦った。
急いで布巾で「大掃除」。
この話をしたのは、
いまのリュックはよく出来ている、
ということを言いたかったから。
底には汁の「湖」ができていたのに、
外側にはまったく滲み出てないのだ。
内側の木目の細かい化繊の、
パーフェクトな防水性に、
僕は感心した。
事あるごとに自分の無知を思い知る、
今日この頃だけど、
それはさておき、
非日常の「ハレ」の1日は終わり、
明日はまた日常の「ケ」の世界。
タクラマカン砂漠の、
行く手をさえぎる砂嵐が、
いま目に浮かぶ。