カープ一岡竜司投手が引退することになった。
これはもう仕方ない。
球威が衰えていて、
2軍でも好投できなくなっている。
本人ももう限界と感じていて、
引退する意思があったはずだけど、
球団から戦力外通告されたことで、
踏ん切りがつき、
それなら引退します、ということになり、
「本人からの申し出があって」
という聞こえの良いかたちにしたのでは、
と勝手に想像している。
一岡投手はストレートとフォークが冴え、
3連覇のとき大活躍した。
FAの人的補償でやって来た時点では、
実績のない若手投手だったけど、
その後、大成長。
結果的にカープサイドから見れば、
「海老で鯛が釣れた」
と言っても過言ではない。
もっと長く活躍してほしかったけど、
今村猛さん、中田廉さんらとおなじように、
優秀だったために酷使されて、
早く寿命が尽きてしまったのが、
本当に残念。
新井貴浩監督は投手を大事に使う。
佐々岡真司前監督もそうだった。
一岡投手がもう少し若かったら、
30ちょっとで引退なんてことには、
ならなかったにちがいない。
球団は大功労者の今村さん中田さんを、
冷たく放り出した。
どんな裏事情があったのか知らないけど、
いずれにせよ、
一岡投手をおなじようにしないでほしい。
もうひとつカープの話題。
今日スカウト会議がひらかれ、
1位指名は即戦力投手に決まったとのこと。
白武佳久スカウト部長の、
「現場も先発を欲しがっているはず」
という発言はそのとおりだと思う。
こないだも書いたように、
今季は中継ぎ陣が安定したけど、
先発投手はいずれも心もとなかった。
合格点があげられるのは床田寛樹投手だけ。
僕が不思議に思うのは、
新人の年、見惚れるほど異次元のピッチングをした、
森下暢仁キュンが平凡な投手になってしまったこと。
もちろんまだ立派な、
ローテーション投手ではあるのだけど、
本来ならこのオフあたり、
もう日本ではすることがないので、
ポスティングでメジャーに、
という話になっていてもおかしくないのに、
なぜ2年目から劣化し続けているのか、
何が原因?
と思うのだ。
同部長のもうひとつの、
「競合しても良い投手を獲りたい」
という発言は間に受けないほうがいい。
そういったことに関して、
本心を口にするはずがない。
ネット情報によると、
今年は大学生に優秀な投手が多い様子。
即戦力投手を1位で行く球団は、
どこも1本釣りしたいわけだから、
現時点での幹部発言なんて、
すべて観測気球。
ついでにあとひとつ。
解説者の達川光男さんが、
開幕前に今年大瀬良は15勝する、
しなかったら解説者をやめる、
と断言したのは僕も覚えている。
結局、大瀬良投手の勝星は、
15どころか2ケタにも届かなかったわけだけど、
達川さんは解説者を続けるようで、
よかったというか当然のことだと思う。
僕は解説者は将来のことについて語るとき、
断定すべきだと思っている。
先のことは誰だってわからない。
だからといって、
こういう見方もできる、
こんなことも起こり得る、
なんて結論をボカした話をしてもつまらない。
そんな話なら、
それなりの野球ファンであれば、
誰でもすることができる。
予想なんて外れても仕方ないこと。
外れることを恐れる必要はまったくない。
プロの解説者・評論家なら、
現状を自分なりに分析して、
その時点でこれしかないという結論を出して、
自分はこう予想するとハッキリ言うべき。
言えない人はプロ失格!
達川さんは何かにつけ断言する。
僕はその姿勢を昔から支持している。