涼しくなったと思ったら、
夏が戻ってきた。
ふたたびエアコンのお世話に。
もちろん行きつ戻りつして、
季節は移り変わるものだし、
何も不思議はないけど、
「老人力」のせいか、
このまますんなりと秋に突入していく、
と思い込んでいたので、
意表を突かれた感じ。
何のことはない。
天気予報をチェックすればよかったのだ。
しないから勝手な思い込みが生じてしまう。
ということで明日の天気はチェックした。
今日よりもっと暑くなるとのこと。
明日は驚かない。
いずれにせよ、短パン・タンクトップの、
引きこもり生活は快適ではあるけど、
今年もまた夏が延びて、
すぐに冬がやってくるのは面白くない。
最近は秋を味わい尽くせない。
横尾忠則さんがラジオ番組に出演したときの、
パーソナリティ黒木瞳さんとの、
やりとりを紹介した記事を読んだ。
〈「(社会に)認められたくないという気持ち」を
持ち続けることは大事だと思います〉
〈ルールなど持っていません。計画性も持っていないし、
とにかくやりたいことをする〉
昨日の深沢七郎の言葉、
「生まれることは屁と同じ」
に通じる発言。
この発言も昨日の悩める男性に聞かせたい。
ところで黒木瞳さんといえば、
いま調べてみると、
1985年に宝塚を退団している。
1960年生まれだから25歳の年。
その頃だったと思う。
名付け親が五木寛之さんというのは、
今日初めて知ったけど、
その五木さんと北欧を旅する、
テレビ番組を観たことがある。
その北欧の国が、
どこだったかも思い出せないし、
番組の内容はすべて忘れてしまったけど、
そのとき初めて黒木さんを観て、
なんて素敵な女性なんだろう、
と思ったのだけは覚えている。
とはいえ彼女は、
とくにタイプというわけではないので、
その後「追っかけ」はしなかったけど、
とにかく、そのときの彼女の「輝き」は、
尋常じゃなかった記憶がある。
初見でそれほどの「衝撃」を受けた女性は、
当然ながら数少ない。
いま、他に思い出すのは優香さん。
彼女はタイプなので、
彼女が「若いあいだ」はずっと注目していた。
彼女がCMに出ていたエプソンのプリンターを、
彼女が宣伝しているという理由だけで、
買ったこともある。
黒木さんと五木さんの番組は、
調べたけどわからなかった。
いつも思うことだけど、
ネットですべてを知ることはできない。
昨日とつぜん深沢七郎の言葉を、
引用する流れになったので、
今日も彼の本を覗いてみた。
『深沢七郎コレクション 転』
(戌井昭人編/ちくま文庫/2010)
「草の中の南瓜」の中の次の言葉が印象的。
〈若いころから「臨終」ということは私には
美しいことだった。死は解放だと思っていたし、
死後の無の世界は最高の場所だと思っていた〉
これは昨日の男性とは関係ない。
僕は〈美しい〉という感覚は昔も今もない。
しかし〈解放〉という認識は、
生きていくにつれ生じた。
〈最高の場所〉については、
今日初めてその表現に接して、
というか今日は再読なので、
正確にはその言いかたはおかしいけど、
とにかく端的で的確な形容だと思った。