明治村、旧帝国ホテル。

 

 

 

気づいたら2日すぎていた。

8年前、2015年8月3日、

この写真を撮った。

 

今日のように、

猛烈に暑い日だった。

 

暑さで倒れる、

なんてことは考えもしなかった。

 

昼前から夕方まで、

日陰の少ない遊歩道を歩き、

冷房の入ってない、

建築群を見学した。

 

実際、倒れなかった。

「おそろしく」若かった。

 

明治村はやはり、

旧帝国ホテルが圧巻だった。

僕はフランク・ロイド・ライトを、

甘く見ていた。

 

村内を歩き続けて、

最後に旧帝国ホテルの前に立ったとき、

その甘さに気づいた。

 

建物の中に入ると、

さらに彼の凄さがよくわかった。

 

内部空間の演出の仕方や、

柱や手すりなどのディテール、

机・椅子などのインテリア、

さらには上の写真の食器などに至るまで、

何もかも素晴らしく、

その場から離れたくなかった。

 

他にそのような気持ちになったのは、

バルセロナで、

アントニオ・ガウディの作品群に、

接したときだけだ。

 

上の写真は構図が難しかった。

本当は正面から撮りたかったけど、

そうすると、

ショーケースのガラスに、

自分が映り込んでしまう。

 

ライトが設計した、

手すりのようなものが、

映るのは避けようがないし、

2番目に良いと思った、

斜め上方からシャッターを切った。

 

いま改めて眺めると、

左右の空きが似ていて、

画面が小さく見える。

 

あと、ティーカップの、

奥側のフチと、

その後ろの大皿がくっつきすぎているのが気になる。

 

配慮すべき箇所の多いこの手の写真は、

構図決めがとてもむずかしい。

 

撮るときは充分に注意を払ったつもりでも、

あとで見返すと、たいていどこか、

マズいことになってしまっている。

 

つねに1流レベルの写真を撮りたいけど、

僕の能力では簡単にはいかない。

 

もう1度その場で撮影するとしたら、

効果的とは言えない、

光のあたりかたは変えようがないけど、

ほんの少し目線を上げて、

ティーカップと大皿の間をひろげ、

画面に緊張感を持たせるために、

画面上と右を何ミリか切ると思う。

そうすれば多少はマシな写真になるはず。

 

ま、それはそれとして、

フランク・ロイド・ライトは、

構成力に恵まれているぶん、

「遊び心」が足りない、

あるいは表に出にくい、

というタイプの人。

 

上の写真の食器は、

面白味には欠けるものの、

その優れた構成力が発揮された図柄は、

安定感があり、

色づかいも魅力的で、

僕はとてもとても気に入っている。

 

 

サンフレッチェは湘南に0-1で敗れる。

またしても連敗を食い止めることができなかった。

そして、今日も無得点。

 

試合もハイライトも観てないけど、

森島司選手が抜けたとはいえ、

加藤陸次樹選手が加入し、

満田誠選手を除いて怪我人が復帰したのに、

依然「満田待ち」の状態が続いている、

という印象。

 

もどかしい。