東洋経済オンラインの、
五木寛之さんと和田秀樹さんの、
対談記事が目に留まった。
長いタイトル。
〈80過ぎて「病院要らずの人」が健診より重視する事〉
和田秀樹さんは、
名前は聞いたことがあるけど、
どういう人かぜんぜん知らない。
で、調べてみると、
驚いたのは著書の多さ。
口述でライター・編集者がまとめているのだろうけど、
いくらなんでも多すぎ。
あんまり多いと信頼されなくなる。
かりに次から次へと言葉があふれ出てくる、
大変な才能の持ち主であっても、
似たような内容の本はひとつにまとめて、
決定版にしたほうがいい。
少なくとも僕は、垂れ流しのような本を、
読んでみたいとは思わない。
それから和田さんは対談の中で、
「日本人は」という大きい主語を使っている。
それもやめるべき。
やはり信頼をなくす。
和田さんの発言で参考になったのは、
40〜50代でいちばん問題なのは、
記憶力よりも「物事への意欲」が落ちること。
たとえば、おなじ著者の本しか読まなくなったり、
行きつけの店でしか食事をしなくなったりする。
それは実験的な暮らしをしないので、
前頭葉の機能が低下するから。
そういった解説。
僕はもともと「物事への意欲」が、
大してなかったというのもあるけど、
若いときにくらべて、
落ちているとは感じない。
おなじ著者の本しか読まない、
という気持ちはよくわかるけど、
知らない人物に出会い、
自分の世界が広がるほうが、
僕ははるかに楽しい。
いま併読している3冊にしても、
いずれも初めての著者。
「行きつけの店」ウンヌンは、
僕は外食しないのでわからない。
外食しないのは、
近くに食欲をそそる店が、
ないというのも理由だけど、
何より貧困だから。
名古屋にいたときは、
大都市だけあって美味しい店がたくさんあった。
だからよく外食していた。
なかでも自宅のすぐ近くにあった、
「えいこく屋」という、
有名なインド料理店にはよく食べに行った。
あそこの「ビリヤニ」は最高!
名古屋時代、外食が多かったのは、
予備校の講師をしていたので、
貧困ではなかったせいもある。
五木寛之さんは、
70年以上、80代なかばまで、
病院に行かなかったそうだ。
そのことは前にも聞いたことがあるけど、
知りたいと思ったのは、
80代なかばに、どういう理由で、
病院に行ったのかということ。
その対談ではそのことに触れていない。
欲求不満!
五木さんの発言では、
10cmほどの距離に腕時計を近づけて、
秒針を凝視したあと遠方の景色を見る、
という訓練を繰り返していると、
裸眼で新聞が読めるようになった、
という体験談が参考になった。
ただその訓練をしたとき、
何歳だったのか、
視力はどのくらいだったのか、
それがわからない。
もう1度、欲求不満!
いずれにしても、その訓練は、
僕もしてみたい。
毎晩12時ちかくに、
ブログの下書きを終えると、
ひどく目がかすむ。
裸眼で新聞、とまでいかなくても、
なれるものなら、
もう少し「若い目」になりたい。