このブログは今回で1,000回目の投稿となる。
投稿数は目標ではないので、
「大台に乗ったんだな」
と単に思うだけだけど、
振り返ってみると、
途中、抗がん剤による体調不良や、
肝臓がん手術の入院で何日か抜けたものの、
2020年3月31日に始めてから、
ずいぶんと長いこと書き続けたものだと、
とりあえず感心はする。
何度か書いているけど、
本当は3月30日から始めるつもりだった。
ところが前日の29日に、
志村けんさんが亡くなったので、
ショックでその日は書けなかったのだ。
もう3年も前のことなので、
始めた理由をハッキリとは覚えていない。
以前僕は自分のホームページに、
簡単な日記をアップし続けていた。
そのホームページを開設していた、
「Yahoo!ジオシティーズ」
のサービスが2019年3月に終了。
その2ヶ月後に胃癌手術。
そして猛烈な副作用が生じた、
抗がん剤治療が10月まで行われた。
副作用でただひとつ、
脚のしびれは今もまだ続いているけど、
それ以外の症状は徐々に消えていって、
年が明けて2020年になると、
体調はほぼ良好になっていた。
なので何も書かないでいると、
物足りなくなってきて、
といってもホームページをもう1度つくる気はしないし、
ブログを書くことにしたのだと思う。
とくに深い考えはなかったはず。
毎回1,000字をノルマにしようと決めたのも、
しばらく経ってからだ。
ブログを始めてから大変だったのは、
何といってもその翌年、
2021年に肝臓癌になったこと。
3月のCT検査で肝臓に1か所、
黒ずんでいる部分が見つかった。
直後のPET検査で癌と判明。
すぐに抗がん剤治療が始まった。
肝臓癌はのちに、
胃癌からの転移であることがわかる。
胃癌のときは毎回通院での点滴だったけど、
肝臓癌のときは確か3回に1回、長時間の点滴になるので、
その日は病院に1泊した。
治療が始まってから、
始終、吐き気をともなう日々。
胃癌のときほどではないけど辛かった。
そして治療のあと8月に肝臓癌除去手術。
手術を終えると体調は回復したけど、
くっついていた傷口が開いてしまい、
再度くっつくまで時間がかかったのも大変だった。
くっついてからは特に問題はない。
翌2022年も転移・再発することなく、
平穏に過ぎて行った。
ブログを書き続けてよかったと思っている。
収穫のひとつは、
というかそれ以外に収穫は思いつかないけど、
文章を書き慣れたことだ。
毎晩21時をまわって下書きを始めるのだけど、
僕が扱えるニュースなんて滅多にないし、
ネタが簡単に見つからないのが1番の障壁。
だから日が暮れてくるとしだいに憂鬱になる。
その状態を僕はこう名付けている。
「夕方の憂鬱」
しかし何かちょっとしたことでも思い浮かぶと、
そこから話を展開させて、
何とか1,000字書けるようになった。
もちろん内容の良し悪しは措くとして。
今日も「1,000回目」について書こうと思ったけど、
何を書くかは決めてなくて、
思いつくままにここまで書いてきた。
もうとっくに1,000字は超えている。
ブログはこれからも書き続けるつもり。
僕にとって最重要になった行為を、
放棄するなんて有り得ない。
1,000回が目標ではなかったから、
1,000回ということで、
あらためての決意なんてない。
僕の願望は、何度も書いているけど、
「詩的な散文」
が書けるようになること。
道はかぎりなく遠い。
でも、「芸術は長し」。
遠くない道なんて存在しない。