レジーナからまた1人、

初代メンバーが去っていった。

内田好美(このみ)選手が「岡山湯郷Belle」へ。

 

そちらは美作がホームタウンのクラブ。

内田選手はお隣の津山出身で高校も地元の岡山作陽。

筑波大を出て6年目に、

回りまわって帰郷したことになる。

 

回りまわってというのは、

彼女は、

2018年 AC長野パルセイロレディース

2019年 つくばFCレディース

2020年 FC十文字VENTUS

2021年〜 サンフレッチェ広島レジーナ

と渡り歩いているからだ。

 

レジーナにはセレクションで入団した4人のうちの1人。

出場は去年4試合のみ。

今年はベンチにも入っていない。

戦力外と言っていいだろう。

 

彼女の場合、他のチームも定着することなく、

1年で辞めているということは、

やはり実力不足なのだろうし、

というか結局は選手としての才能が足りないのだろうし、

教えることが好きで監督稼業にも興味があるのなら、

早く引退して指導者の道を歩んだほうがいいのでは、

という気がする。

 

ま、しかし、久保田晴香選手に続き、

内田選手も去って、

初代メンバーはこれで23名。

優秀な選手を補強して強くなってほしいと思うけど、

補強すれば誰かが移籍・引退ということになる。

 

チームを立ち上げたとき、

各地から集まってきた選手たちは、

みんな希望に燃えてキラキラと輝いていた。

その愛すべきメンバーの中から1人2人と居なくなるのは、

こないだも書いたけど、

本当に淋しいことだ。

 

岡山湯郷Belleの「湯郷」は「ゆのごう」と読む模様。

美作にある「湯郷温泉」の「湯郷」。

ずっと「ゆのさと」だと思っていた。

 

湯郷温泉は今日しらべてみるまで知らなかった。

鏡野町の「奥津温泉」、

真庭市の「湯原(ゆばら)温泉」、

と合わせて「美作三湯」と呼ぶそうだけど、

もちろんその名称も初耳。

 

そもそも岡山に関しては、

僕の故郷広島の隣の県だけど、

僕はほとんど何も知らない。

 

新幹線やブルートレイン、

車で通り抜けたことは数え切れないけど、

訪れたことがあるのは倉敷だけ。

その倉敷も何10年もご無沙汰しているので、

記憶はすっかり曖昧になっている。

 

大原美術館にはもう1度行ってみたい気もする。

以前観たときはどちらもイマイチな印象だった、

安井曾太郎推奨のエル・グレコの「受胎告知」と、

僕の敬愛するピエール・ボナールの絵を、

いま観るとどう感じるか、

目の当たりにしてみたいと思ったりもするけど、

倉敷はあまりに遠い。

 

しかしそれにしても、

周辺の人口も少ない、

美作のような田舎町(人口25,000)に、

女子のサッカーチームがあって、

しかも「なでしこ2部」のメンバーだなんて、

すごいことだ。

 

ま、千葉の鴨川(人口30,000)にも、

近賀ゆかりキャプテンや中嶋淑乃選手が所属した、

「なでしこ1部」のチームがあるけど、

やりようによっては、

Wリーグに加盟できるほどの、

「ビッグクラブ」に成れるかも知れない。

ぜひそうなってほしいと思う。