昨日の夕方アマゾンに注文した、

 

『ゼロからの『資本論』』

 (斎藤幸平/NHK出版新書/2023)

 

が夕方届いた。

「通常便」なのに今回も迅速。

 

しかし千葉県内からの注文なのに、

市川の倉庫の品を、

わざわざ東京に持って行って、

あらためて千葉に配達している模様。

東京に配送センターのような、

基地があるのだろうけど、

千葉県民からすれば有り難くない。

 

昔は本を注文すると、

たいてい市川から直に配達されて、

もっとスピーディーだった。

 

アマゾンの新配送システムのせいで、

千葉県民は少々割りを食っている。

 

新しい本が届くと、装幀について、

いつもひとこと言いたくなる。

で、この本もしばらく眺めてみた。

 

よくできた装幀だと思った。

 

帯の幅を広くしたり、

二重カバーにするのは、

最近はめずらしいことではないけど、

この本も二重カバーになっている。

 

その選択が功を奏している。

著者の写真も秀逸すぎるし、

その写真と文字の配置も絶妙。

文字の書体・大きさ・色づかいも言うことない。

すべてが合わさって見る者に強い印象を与えている。

帯だとそれだけのインパクトは出なかったはず。

 

これだけ構成力のある仕事は、

たぶん男のデザイナーによるものだろうと思った。

 

ところが違っていた。

奥付にブックデザインは「albireo」とある。

調べてみると、

女性デザイナー2人の会社だった。

 

その2人は西村真紀子さんと草苅睦子さん。

西村さんは10年、草苅さんは7年、

「鈴木成一デザイン室」に勤務している。

 

納得した。

僕が日本一の装幀家と認定する、

鈴木成一さんが師匠ならわかる。

2人は師匠のすべてのデザインに通底する、

「核心」をしっかりと学んでいる。

 

2人そろっての独立はともに30代のとき。

それから15年。

腕がいいのでそれだけやって来れたのだろうし、

この2人なら師匠の域にも、

到達できるような気さえする。

 

ひとつ気になったのは、

二重カバーの内側のほうの表紙。

「ゼロからの『資本論』」の上方のスペースと、

下に位置する「斎藤幸平」とのあいだのスペースが、

おなじ幅になっている。

緊張感のない、いわゆる「退屈な」表現。

そこだけ残念に思った。

 

タイトル名、著者名、「NS」マークなど、

表示要素が共通する、

本体の表紙のほうは問題ない。

なぜそうなっているのだろう。

 

とりあえず推測してみると、

セオリーどおりに構成しすぎても、

堅苦しいデザインになってしまう。

他の箇所を見ると、

彼女たちはそうならないように、

「緩み」を持たそうとしている気配がある。

彼女たちの高い意識が、

そこでは若干裏目に出たのかも知れない。

 

ちなみに「albireo」の意味は、

「はくちょう座β星」とのこと。

僕はもちろん(!)知らなかった。

 

本の内容に関しては、

最初のほうをちょっとだけ読んでみたけど、

今日は触れないことにする。

 

 

レジーナに昨日に続き新しい選手が加わった。

吉野真央さん。

「早大ア式蹴球部女子」の4年生FW。

 

熊本出身で「ロアッソ熊本ジュニアユース」から、

仙台の聖和学園女子サッカー部を経て、

西東京の早稲田へという「頼もしい」経歴。

 

164cmと上背があるし、

噂ではDFもできるパワフルな選手とのこと。

 

昨日の渡邊真衣選手もそうだけど、

今この時点で補強する大学生だから、

即戦力と期待していいはず。

面白くなってきた。