拙い俳句ですが、ご覧いただけると幸いです。古今の俳句を学ぶ場にもしたいと思っております。
竜宮の亀待ちをれば暮の春 真矢今年の立夏は5月5日。その前日の5月4日までが「春」です。今日を含めてあと一週間。ぼんやり、のんびり、春を楽しみたいと思います。
熊避けの鈴春山の八方へ 真矢いわゆる「熊鈴」を付けている人がいました。澄んだ綺麗な音で、遠くまで響くように思いました。熊と人間の住み分けが上手くいくことを願うばかりです。
一面の闇や蛙の縷縷鳴いて 真矢春は蛙の恋の季節。蛙といえば、「蛙の目借時」という面白い季語もありますね。春の眠くてたまらない時期のことです。眠くなるのは蛙が人の目を借りるから…らしいです。写真は大塚国際美術館で撮影した、ゴッホの「夜のカフェテラス」(部分)です。
子の遊ぶ袋小路や夕燕 真矢とある住宅街の袋小路になっている道で、遊んでいる子どもたちを見かけました。車の出入りが少なくて、安全だと思いました。写真は、ツバメが撮れず、ハナミズキを撮りました。
花冷の宿帳のペン書きやすし 真矢「花冷」は、桜の咲く頃に冷え込むこと。ペンと言えば、愛用の品をお持ちの方も多いと思います。私は「書ければ良い」と思う粗雑な人間で、高級 品に出合うと、書き味の良さに驚きます。
黒に身を包み朧の酒を注ぐ 真矢春の夜の酒を詠んでみました。写真は白い躑躅です。この躑躅の花が咲くホテルで夕食をいただきました。
桐壺の向う藤壺鳥の恋 真矢京都御苑で、一羽のキジバトが、別の一羽の後を追うように歩いていました。求愛行動で、雄が雌を追いかけているように思いました。雉鳩の雄は「デデッポッポー」とさえずりますが、この雄の恋は成就したでしょうか。
山吹が散る幼子の瞬きに 真矢写真は京都御苑の「出水の小川」で撮影しました。外国人の3歳位の子どもが花を採っては川に投げていて、お母さんに怒られていました。どこの国の言葉かわかりませんでしたが、「花を採ったらダメでしょ!」という感じでした。
陽炎の京都御苑を誰か来る 真矢写真は京都御苑です。左の塀は京都御所、奥に「五山の送り火」で知られる大文字の大の字が見える場所で撮影しました。真ん中の白い道は、自転車が通る道。多くの自転車が通るため、自然にできたものです。
満天星が咲いて作家の遺稿展 真矢どうだんつつじは、漢字で書くと「満天星躑躅」。歳時記には、春の季語「満天星の花」として項目が立てられていますが、「満天星」という字は、漢名をそのまま使っているようです。花の印象に合う字で素敵だなと思いますが、いかがでしょうか。
小町忌の歌手のハスキーボイスかな 真矢小町忌は小野小町の忌日です。生没年不詳ですが、陰暦三月十八日を忌日としています。〈花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに〉小野小町〈思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを〉〃(写真は八重桜です。)
授業中らしき静けさ春の昼 真矢ある小学校の校門前で撮影した写真です。クリサンセマムやパンジーがあふれんばかりに咲いていて見事でした。子どものために花のお世話をする人々のお気持ちを思いました。
こでまりの花か雨滴か風に散る 真矢写真はこでまりの花です。漢字で小手毬と書くこともあります。「名は体を表す」という感じの可愛い花です 。
休刊と聞いて待つ日々八重椿 真矢大輪の八重椿が咲いていました。万葉集に「つらつらつばき」という言葉が出てきますが、漢字で「列列椿」と書き、数多く並んで咲いている椿のことと知り、面白い言葉だなと思いました。〈河上のつらつらつばきつらつらに見れども飽かず巨勢の春野は〉春日蔵首老(かすがのくらびとおゆ)
羽繕ひする雀をり八重桜 真矢八重桜が咲き始めました。写真は「関山」という名前の品種です。他にも淡いピンクの「楊貴妃」、淡い緑色の「御衣黄」など多くの種類があり、そのような名前を知るのも楽しいです。
うりずんや薄き硝子は青淡く 真矢写真は「琉球ガラス村」の建物の天井を写したものです。工房もあり、スタッフの方が吹きガラスの作品を制作中でした。高温で溶けた硝子を扱う手際が素晴らしかったです。
甚兵衛鮫水流を成し日の永き 真矢写真は「沖縄美ら海水族館」のジンベエザメです。現存する魚類の中で最大種とのこと。悠然と泳ぐ姿には、王者の風格がありました。
人集ふ薪の炎や春の星 真矢春の星と言えば、牛飼座のアルクトゥルスや乙女座のスピカなどでしょうか。写りの良い写真でなくて、ゴメンナサイ。目を閉じて、美しい星空を想像してみてくださいね。
春濤や白一色の沖の船 真矢海から遠い内陸部で暮らしているので、海に対して憧れの気持ちがあります。海辺の人たちには、いろいろなご苦労もあるのでしょうが‥。写真は以前撮影した沖縄の海です。
アイシャドウ直す夕暮紫木蓮 真矢シモクレンの花が咲いていました。3月頃から咲く白木蓮も美しいですが、それより遅く咲く紫木蓮には、また違う趣があり ますね。私ではない、紫木蓮のイメージの女性を想像して詠んでみました。