拙い俳句ですが、ご覧いただけると幸いです。古今の俳句を学ぶ場にもしたいと思っております。
境内に水汲む列や樟若葉 真矢樟若葉は夏の季語です。常緑樹ですが、春に多くの葉が散り、若葉に入れ替わるので、この時季の樟は、全体が若葉で黄緑色に見えます。またこの時季、5ミリほどの白い花を咲かせます。
表札はこことペチュニア咲きにけり 真矢あちこちでペチュニアの花を見かける季節になりました。種苗会社からいろいろな改良種が出ていて、華やかです。色も多種多様ですが、皆様は何色がお好きですか?
走り梅雨朝寥寥と先斗町 真矢写真は京都の先斗町を四条通から撮影しました。こんな時間帯でも、外国の人たちが集団で観光していました。朝御飯が食べられるお店でもあるのでしょうか。
池の辺をたどるは野薔薇めぐること 真矢交配を重ねて作られた大輪の薔薇も美しいですが、素朴な野薔薇も美しく、どちらも好きな花です。与謝蕪村は〈愁ひつつ岡にのぼれば花いばら〉と詠みました。蕪村の句の背景には、初夏の青空が広がっているように思います。
くだけつつ百片となる薔薇かな 真矢写真は京都府立植物園の薔薇園で撮影しました。専門家が作るバラのアーチの見事さに圧倒されました。薔薇園からは、東にある比叡山を 見ることができます。
小学校閉ぢ葉桜の高瀬川 真矢京都の高瀬川を三条通から四条通まで歩きました。途中に、昔小学校だった建物があります。今は改築されて、ホテルになっています。
噴水や黄昏色の弧を描き 真矢写真は大阪・梅田駅「うめきた広場」の緑の熊「テッド・イベール」です。後ろの建物は、空中庭園展望台のある梅田スカイビル。たくさんの人が周りのベンチに座ってくつろいでいました。
夏薊手作りの物褒め合つて 真矢手作りのお弁当を褒めてもらったことがきっかけで、こんな俳句を作ってみました。うれしいですが、私は料理など、いわゆる家事全般が下手で、上達しません。上手な人にはいつも感心し、羨ましく思っています。
大手毬声張る歌詞の最初の語 真矢写真はオオデマリという花です。コデマリより大きく、豪華な感じがします。歌手の人の最初の一語に心奪われることがあり、それを詠んでみたいと思いました。
たはやすくマーガレットで占ふな 真矢 「たはやすく」は、「軽々しく」という意味です。俳句を作った後で、マーガレットの花言葉が気になって、調べてみました。花言葉は「恋占い」。他に「心に秘めた愛」「信頼」「誠実」というのもあるそうです。
海見ゆるベンチ花菱草の中 真矢写真は花菱草です。花菱草には黄色やオレンジ色もありますが、このような淡いピンクもあります。カリフォルニア・ポピーという別名もあり、原産地は北アメリカの沿岸部のようです。
矢車草風の荒野に打ち交じり 真矢矢車草は矢車菊とも言います。道端で見つけて、撮影しました。風に吹かれる様子も美しいと思いました。
人間はピクトグラムに金魚草 真矢ピクトグラムというと、私は、非常口の緑の灯りに浮かぶ、走る人の形を思い出します。トイレの男女のマークも、そうですよね。言葉を使わずに、デザインで情報を伝えるって、最初に考えた人は素晴らしいと思います。写真は金魚草ですが、確かに、ひらひらした花びらが金魚に似ている気がします。
特盛の上はメガ盛鯉幟 真矢今日はこどもの日。端午の節句でもあります。そして、立夏。今日から夏なのですね。立夏というと、中村草田男の俳句を思い出します。〈毒消し飲むやわが詩多産の夏来る〉草田男
草踏みし轍の乾く修司の忌 真矢5月4日は、寺山修司の忌日。劇作家、演出家として知られていますが、俳句も遺しています。〈目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹〉修司(写真はレンゲソウです。)
たんぽぽのわた無重力空間へ 真矢蒲公英は、英語でダンデライオン。「黄色の花がライオンの鬣に似ているからかな?」と思っていたら、間違いでした。たんぽぽの葉が、ライオン(lion)の(de)歯(dan)に似ているかららしいです。
山降る霧の八十八夜かな 真矢写真は「玉露」の茶葉を収穫する茶畑です。この時は風が強かったせいか、日覆いの黒いシートの端が捲れていましたが、この時期はいつも、天井部分も側面もシートで覆われています。日差しが強いと、葉が硬くなってしまうからだそうです。
イエスノーはつきりとせず葱坊主 真矢葱坊主はネギの花。「坊主頭」に似ていることに由来する名前のようです。「葱の擬宝(ぎぼ)」とも言います。橋の欄干につける擬宝珠(ぎぼし)に似ているかららしいけれど、擬宝珠の「珠」はどこへ行ってしまったのでしょうか。
クレーンが運ぶ鉄骨川床となる 真矢写真は京都市を流れる鴨川です。四条大橋から北の方を向いて撮影しました。俳句では、「川床」と書いて「かわゆか(かはゆか)」「ゆか」と読み、夏の季語となっています。5月から営業が始まるようで、川床を造る工事が行われていました。
店休む知らせありけり藤のころ 真矢京都市の四条通にある、藤井大丸の前に「一時休業し、建て替え工事を行います」との 案内があり、藤の花が飾られていました。若い頃、この近くでアルバイトをしていたこともあり、懐かしいものが無くなる寂しさを感じました。新しいお店を楽しみに待ちたいと思います。