十六夜の月に寄り添うきら星 | 遊歩徒然(NOBUのつぶやき)

遊歩徒然(NOBUのつぶやき)

日常の思いを風に乗せてつぶやくように・・

 

 

澄み切った夜空

満月の翌日の夜

十六夜の月は

まん丸ではない

まん丸ではない月

人にはほとんど丸に見え

こころの隅っこに見えない影を

宿している

 

十六夜という言葉の響き

ある人には艶のある

ある人には清廉な

 

人の情は丸くはない

少しの陰りが情をかきたてる

人情を想う

 

丸くないから

丸を求める

決して十五夜の満月には

ならない人情

 

だから愛しい

 

 

だから泪をためて

 

 

 

これから欠けていく月

寂しからず

真っ黒な新月を

経て

次の満月への旅立ち

 

 

十六夜の月に

ひっそりと

寄り添い

しっかりと輝く

星ひとつ

 

可愛い

健気な

しっかりした

 

十六夜の月の

付き人

愛しい光を

惜しみなく

 

共に

光を持ち

共に歩む

いつも

 

2022.9.11 晴 33℃