安売り王一代 | 山中伊知郎の書評ブログ

安売り王一代

 


  一代でのし上がってきた経営者が出す、定番の「サクセス」本のひとつ。これは、あの「ドン・キホーテ」の創業者が主人公。

 

 創業の苦労から、成長期に起きた、深夜営業に対する住民反対運動や店舗を狙った連続放火事件など、幾多の苦難を経ながら、たくましく生き残る「ドン・キホーテ」。

 しかし創業者はそれに満足することなく、また新たな荒野を求めて飛び出していく。

 まさに手堅い、セオリー通りの構成で、このパターンで、いろんな創業者本作れるな、と感心してしまう。

 

 さらに、その中に、この人物ならではの「逆張り」の発想、創業者がいなくても会社が発展するビジョナリ―カンパニーへの挑戦、「OR」ではなく「AND」で考えろ、といったキーワード、標語もちりばめられている。

 

 ま、つまりは、人と違うことを考えて、思い切り突っ走りなさい、ってことだな。