こんにちは。

一恵@リアルタイムです。

 

 「NHKから国民を守る党」による都知事選の掲示板ジャックが問題になっていますが、池袋のとある公園の掲示板で実際の現場を見ました。

 

 

 目の当たりにすると異常です。掲示板の48枠の内半数の24枠に選挙とは全く関係のないポスターが貼られていました。最初はイタズラかと思いました。

 

 この党関連の立候補者が24人いるので、全立候補者は56人となって、49番目以降の候補者は掲示板の外側にポスターを容れたクリアファイルを貼り付けるという変なことになっています。

 

 都知事選の供託金は300万円なので、24人で7200万円払う必要がありますが、どこか一か所の掲示板に好きなものを貼る権利を売りに出しています。

 

 たしか2万5000円とか言っていたので、その場合は2880か所の掲示板が埋まれば7200万円になってトントン。

 

 掲示板は約1万4000か所もあるそうで、それが全部埋まれば大儲けですが、埋まっていない掲示板も多くあるので、どこまでこれに乗ろうとする人がいるかは怪しいと思います。

 

 大赤字になる可能性もあるかも。そのときは立候補者自身がそれぞれ300万円を負担するんだとは思いますが、彼ら自身のポスターは貼らないわけで、元々当選する気がないのもおかしな話。

 

 不思議なのは、そもそもこういうことは想定していないので禁止もされていないという理由で野放しになっていること。

 

 この掲示板が何のためにあるかということを考えれば、選挙以外のポスターを貼ってはいけないとなぜ言えないのか。禁止する法律がないという人もいます。

 

 そんなこと、いちいち法律で禁止することじゃないでしょ。そんなことを言っていたら、法律で禁止されていないほかのことを次々と考えて来ますよ。政見放送が思いやられます。

 

 選挙管理委員会が毅然とした態度で、立候補者本人以外のポスターや選挙に関係ないものは禁止とすればいいだけだと思いますけどね。

 

 わたしは、法律とかルールは基本的に守るべきだと思います。普段はね。一方で、非常時や想定外の状況に際して、どう対応できるかがもっと大切だと考えています。

 

 極端な言い方をすれば、何よりも大切なことを守るためには法律やルールは破ってもいいと思います。その判断ができることがその人の器の大きさとも言えるでしょう。

 

 例えば、東日本大震災のとき、故障で踏切の警報が鳴っているので、渡らずに待っている間に津波に呑まれてしまった車もいました。

 

 相撲の土俵上の表彰式で倒れた人がいたときに、それを救おうと駆け上がった女性の看護師さんに、女性は土俵に上がらないでくださいと言った行司さんもいました。

 

 朝ドラでも話題になった、戦後、闇市の食糧を良しとせずに餓死した判事もいました。みんな、ルールは守っているけど、それでいいんでしょうか。

 

 普通じゃないことが起こったときに、その場その場で何が一番大切なのか、やるべきことが何なのかを素早く判断できる人にわたしはなりたいと思います。