目黒区美術館に「青山悟 刺繡少年フォーエバー」という企画展を見に来ました。
最初に地元の小学生と一緒に作ったパッチワークがありました。
これも同様に小学生と一緒に作った作品。
ちなみに、この企画展は全作品写真撮影OKでした。
さて、二階の展示室に行ったら、いきなりこの「東京の朝」という作品にビックリ。これ全部刺繍ですよ。暗い街並みの灯りまで。
別の展示室の入口にあった看板(?)には「The waste of labour power would come to an end.」と書いてあります。「労働力の浪費は終わりを迎えるであろう」というウィリアム・モリスの手書きの文字をなんと刺繍しています。
2カ月のミシンによる単純労働と、3000mもの金糸を費やしたそうです。青山さんは工業用ミシンを使いますが、労働力の浪費を実践したとも言えますね。
吸い殻とか、レシート、そして本展のパンフレットも刺繍です。本物そっくり。ここまでできるんだ。
一万円札も刺繍。
これ、渋沢栄一さんの新札で作り直さなくちゃいけませんね。ホログラムは難問かも。
電車の切符も刺繍。
全部実物大です。
TIMEマガジンも刺繍。バーコードまで再現されていましたよ。
岩波文庫もカバーも刺繡でした。
これはメーデーの集会を描いた作品なんですが、白黒の部分は絵で、カラーの部分は刺繍です。紙にも刺繍しちゃうんですね。
これも同様に、ワンピース部分だけが刺繍です。
この世界地図、明るいときは大陸部分は白く見えてるんですが、定期的に部屋が暗くなります。
すると、蛍光色の糸で縫い込まれた国境と国名が浮かび上がりますが、明るいときには全く見えません。これ、漫然と、刺繍の世界地図だと感心して、変化を見ずに通り過ぎていく人が結構いました。勿体ない。
このほか、マスクやビニール袋や段ボール箱なんかにも刺繍している作品もありましたよ。刺繍少年ももう50歳だそうで、一階のワークショップのミシンの前にご本人が座ってました。びっくりして、こんにちは、とご挨拶だけしました。
美術館のある公園内に銅像があったので、つい真似してしまいました。