(この記事の写真は本文の内容との直接の関連はありませんが、賑やかしに入れています。)


 

 ちょっと嬉しいことがありました。

自分でも忘れていたところに、思いがけない郵便物が6月中旬に届いて「うっそ~!」となりました。

 

 

 差出人は巣鴨地蔵通り商店街で、230ページ以上もあるそこそこ厚い本も同封されていました。第19回素人川柳大会に関するもので、以下のような文言がありました。

 

 

 いつもご投句いただきありがとうございます。

多数応募の中から、あなた様の作品が「二席」に選ばれました。おめでとうございます。

入選の商品をお送りいたします。次回も、是非ご参加お待ちしております。

 

 

 わたしにとっては「いつもご投句」ではなく、初めての投句、どころか川柳を作ったことすらなくて、それも散歩のついでの応募だから入選の期待もしていなかったので、正直忘れていました。

 

 

 実は、三月頃に巣鴨地蔵通り商店街を散歩していたときに、素人川柳大会のポスターを見かけました。今年のお題は「愛」で、締め切りまで一週間程度でした。

 

 

 そこで、「愛ね、愛、愛」みたいな感じで散歩しながら、二、三句ひねり出しました。たまたま、商店街の休憩所の「待夢(タイム)」という施設に応募用紙があったので、その場で書き込んで応募箱に入れた次第。

 

 

 ポスターを見てから投句するまで10分くらいだと思います。即席もいいところですから、忘れちゃってたんですね。それが、まさかの入選ですからビックリです。

 

 

 今回の結果が番付表になっていて、特選、一席、二席、三席、佳作の句が左右(東西)に分かれて書いてあります。文字も相撲文字っぽくてなかなか凝っています。

 

 

 全応募作品数1382作品中、特選2作品、一席3作品、二席5作品、三席10作品、佳作10作品ですから、入選者30名の中でもトップ10に入っちゃったんですね。

 

 

 相撲で言えば、特選が横綱、一席が大関、二席が関脇、三席が小結、佳作が前頭でしょうか。わたしは初土俵でいきなり三役、それも関脇になっちゃったんですね。まだ大銀杏どころか髷も結えないザンバラ髪状態で。


 

 賞品として付いていた本は「月刊川柳マガジン」で、その5ページ目に「巣鴨地蔵通り素人川柳大会」というページがあって入選作品が載っていました。川柳界へのデビューも果たしたぞ。

 

 

 また、巣鴨地蔵通り商店街で使える商品券3000円のほか、すがもんグッズを数点、賞品として頂きました。ラッキーとしか言いようがありません。

 

 

 二席までの入選作は下記の通りです。お題は「愛」ですが、作品を読むと作者の年齢層が高いことがわかっちゃいますね。ま、巣鴨地蔵通り商店街ですから。

 

(特選) 薄味の 妻の料理に 愛を知る

(特選) 停年後 初めて知った 家族愛

(一席) 愛犬が 夫をつれて 散歩する

(一席) 手をつなぐ 昔愛情 今介護

(一席) 人々の 愛を溜め込む 募金箱

(二席) 愛のムチ パワハラですよ 今の世じゃ

(二席) 愛なのか めっちゃ少ない そのご飯

(二席) 愛してる 四月一日 言ってみる

(二席) 愛情は 今は使わぬ 隠し味

(二席) 愛しても お墓は別と 妻が言う

 

 わたしの句がどれかは想像にお任せします。

 

 

 誹風柳多留を持っていて古川柳を鑑賞するのは好きだったんですが、自分で作ることは考えもしませんでした。これをきっかけに、川柳を始めようかと思わないこともないけど、無欲だったから入選できたんだとも思います。どうしようかな~。