(この記事の写真は本文の内容との直接の関連はありませんが、賑やかしに入れています。)

 

 

 また自分の性について考えてみたいと思います。今まで何度も繰り返していますが、書くことによって徐々にわたしの頭の中も整理されていくのでお付き合いください。

 

 

 最近はその人の性を表すのに次の四つの要素を使うことが多いようです。

 

・身体的性

・性自認

・性指向

・表現する性

 

 

 この分け方だと、わたしは身体が男だから性自認は男で、恋愛対象は女で、男として暮らしているのでストレートの男性、いわゆるノンケの男性と変わらなくなってしまいます。

 

 

 そこで、もうひとつ、なりたい性、性願望というのがあれば、「性願望:女」となってストレートの男性と区別がつくんですけど、その要素を提唱してる人はわたししかいないのが困ります。

 

 

 ただ、この分け方、いろんな組み合わせはあるけれどもその人の性はいつも一定、一項目ひとつを選びなさいという前提に立っているのが困ります。

 

 

 表現する性という点では、わたしの場合、外出時の表現は圧倒的に女が多いんですよ。自宅ではほぼ100%男ですが、自宅から一歩出ると、7割以上は女だと思います。

 

 

 ということで、さっきの四つの分け方の並び順を変えてみました。

 

・表現する性

・性自認

・性指向

・身体的性

 

 

 すると、最初の表現する性が、B面のわたしと一恵のわたしの二つに分かれてしまうんですね。B面のわたしはストレートの男性。

 

 

 では、一恵の場合はどうなるのか。

 

・表現する性 女

・性自認 ほぼ女

・性指向 よくわからないが、女ではない気がする

・身体的性 物理的には男のまま

 

 

 もう少し詳しく説明しますね。

性自認が「ほぼ女」というのは、気持ち的には女性のつもりでいるんだけれども、もう一段高いところから見ている視点もあるということ。これがあるから、心は女だからと言って女湯に入るようなことはありません。

 

 

 あと、一恵でいるときは、男性を異性と感じます。自分はどっち側かなと考えると、気持ちとしては迷うことなく女性側にいます。ある意味、それくらい成り切ってます。

 

 

 性指向がよくわからないというのは、一恵としての人づきあいがあまりなく、特に男性とはほとんどないので、そういう気持ちになるかは不明ということです。

 

 

 女友達はいるんですが、彼女たちとは同性としての意識しかなくて、恋愛対象ではないので、少なくとも性指向は女ではなさそうです。

 

 

 身体的性ですが、わたしはホルモンも手術もやっていないので、生まれたままです。もちろん、脱毛とかお肌の手入れはやっていますよ。

 

 

 この身体的性、わたし自身もそうですが、性自認にも大きな影響を与えていると思います。単純に、おちんちんがあるから男だと。
 

 

 まあ、外性器だけではなくて、顔や体型や声なども含めての身体的性なんでしょうが、メイクや体型補正が上手で、女性っぽい発声ができた場合、身体的性を直接他人に見せる機会ってあまりないですよね。

 

 

 お風呂くらいじゃないですか?トイレだって個室の中だし。よくトホホで、女湯や女子トイレで捕まる女装男の事件があるので一緒くたにしてたけど、そういう意味ではお風呂とトイレではちょっと次元の違う話なのかもしれません。

 

 

 トホホは見るからに男だとわかる、いわゆる女装男なのでどちらでも捕まるけど、レベルの高い、完パスに近い場合は、お風呂は無理でもトイレだったら全く問題ないでしょう。
 

 

 完パスレベルなら、誰も気付かないだろうし、当たり前だと思われちゃうでしょう。むしろ、そういう人が男子トイレに入ったら、逆にひと騒ぎになりそうです。

 

 

 そこまで行けば女性としての生活もあまり支障はないのかな。もちろん、温泉や銭湯には入れないし、身分を明らかにする証明がいるときは面倒くさいけど、他はそのまま行けちゃわない?

 

 

 井手上獏さんなんかは見た目からいえば女子トイレで何の問題もないレベルですが、有名になっちゃって素性を知られてますから女子トイレに入るわけにはいかないですね。

 

 

 ご本人も誰でもトイレを探すのに苦労してましたけど、有名になることでいろいろ制約が出てきちゃうのも大変ですね。わたしは無名でよかった。