企画展のアブソリュート・チェアーズに入ります。
写真撮影OKな作品とNGの作品だけではなく、座っていい作品と触ってはいけない作品がありました。
岡本太郎の「座るのを拒否する椅子」は、手前の三つは触れてはいけませんが、向こうの二つは座ってもいいです。座ってみましたが、座り心地は全然よくありませんでした。
ロッキングチェアに座って、目の前に流れる映像作品を見ることができました。
これはアフリカのモザンビークで、内戦終結後に武器を農具などに交換する「銃を鍬に」プロジェクトで集められた銃を使って、アーティストが作ったもの。
正面からのほうがわかりやすいかな。AK47というソ連製の銃が材料です。
ナチスドイツのホロコーストで多数の犠牲者を出したポーランド出身の作家による吊るされた椅子。下の丸いものは鉄の輪に塩が敷き詰められています。
背もたれの鉄の輪や、座面の穴、鉄の輪の穴の大きさは、手首や首や足首の大きさで、拷問を想起させます。
樹脂の中に封入されたナフタリン製の椅子。樹脂の小さい穴に貼られたシールを剥がすことにより、ナフタリンの気化が始まって、やがて、中には椅子型の中空ができるという、ゆっくりと変わっていく作品です。
イスとテーブルが無数の球体で覆われています。透明の球体はレンズのようにテーブルの上に置かれたタロットカードを拡大し歪んで見せています。
ソファに保護色の少女が保護色の毛布に包まれて眠っていました。素材が何か気になる作品です。
ここにある椅子は全部座っていい椅子。
ひとつに座ってみたら、低いこと。
斜め上から撮ると頭が大きくなりますね。
これなんかは、彫刻作品を梱包していた木箱そのものでした。脚を付けて座れる高さにしてあるから椅子なんでしょうけど。
これは人の少ない平日のみ座っていいというもの。わたしは透明人間とゲームの対局中。
チェスのテーブルでした。