この日は百段階段を舞台にした展示を見に来ました。これ、エレベータの中です。豪華ですねぇ。その代わりか、そのせいか、一階から三階に行くのにすっごくゆっくりです。
エレベータを降りたところにあったディスプレイ。「古今東西 ニッポンの風景」という企画展です。
靴を脱いで階段のほうに行く途中の廊下にも懐かしいものが置いてありました。北海道の木彫りの熊、うちにもあります。黒い電話機も懐かしい。
百段階段は天井にも絵が描いてあります。手には脱いだ靴を入れたビニール袋をぶら下げてます。
階段の途中にあった昔のトイレ。今は使えませんが、広いこと。天井画もありますね。
最初の部屋は「十畝の間」。この部屋の絵を手掛けた荒木十畝にちなんで名づけられたそうです。
天井には十畝の手による23面の四季の花鳥図が描かれています。
また、長押などに見られる螺鈿細工もこの部屋の特徴です。贅沢ですね。障子も菱組組子といわれるもので美しい模様が浮かび上がってますね。
次の「漁樵の間」がいちばん賑やかかもしれません。床柱に漁師と木こりの姿が彫られています。わたしの後ろにあるのが木こりのほう。中国の画題「漁樵問答」に由来しています。
欄間には平安時代の貴族の五節句が表されています。狐のお面や風車が飾ってある上は、3月3日の上巳(じょうし)の節句、いわゆるひな祭りを祝う桃の節句ですね。
明るいちょうちんが並ぶこちらの欄間には9月9日の重陽の節句が描かれています。
ちなみに、あと三つは1月7日の人日(じんじつ)の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕の節句で、床の間の真上や両隣りと向かい側に描かれています。