(この記事の写真は本文の内容との直接の関連はありませんが、賑やかしに入れています。)
NHKの100カメという番組をご存知ですか?
特定の場所に100台の固定カメラをセットして、そこの人たちの行動や会話を記録するというもの。もちろん、撮られる人たちの了解済みですよ。
それにオードリーの春日と若林がコメントを重ねていくという形で、結構リアルな会話とかが面白いし、まるでドラマを見ているようで、感動的ですらあります。
年末にやっていた最終回は女性の性について掘り下げたもので、アダルトグッズを開発している女性たちの職場や、尿漏れや性交渉時の不快感の改善のための膣内ヒアルロン注射を自ら試す女医さんの話なんかもありました。
その中で奈良女子大学が開発している「生理痛体験システム」というものにびっくりしました。
男性に生理痛の辛さを理解してもらう目的で、電気刺激で生理痛に近い痛みを発生させる装置で、お腹に電極を貼り付けて使います。
実際に女性たちに体験してもらって、本物の生理痛に近い感じの刺激になるように調整して行くわけです。
もちろん人によって痛みの具合は違って、お腹の中に別の生き物がいるみたいとか、お腹の中から雑巾を絞るようとか表現する人もいます。
症状が重い人で、あまりの痛さに死ぬんじゃないかと救急車を呼んで病院で横になったら生理が始まったという人もいました。この装置でそれっぽい痛みが出るようにという試みです。
そして、番組の最後にオードリーのおふたりがこの装置を体験するんですよ。まずは、女性の約1割程度の人が該当する「弱」から。スイッチを入れた途端、ちょっ、ちょっと待って、これが「弱」?という反応。軽い人でもこんなに痛いのかとビックリ。
今度は女性の約8割が該当するという「強」にすると、ふたりはイタタタタタタタと悲鳴を上げて、春日は立っていることができなくなって横になります。痛くて動けない、他のことができないという痛さ。
ふたりはこれは体験しないとわからない、「わかってないだろ、お前ら」って突き付けられた感じがするって。男性は全員国民の義務としてこの装置を体験すべきとも言いました。
奥さんが辛そうにしていることはあるけど、こんなに痛いとは思わなかった、仕事も家事もしなくていいという意見。
わたしも、辛いんだろうなとは頭では思っていましたが、このふたりの反応が示すような、そんなにすごい痛みだとは思ってもみませんでした。
それほどまでの痛さを、人口の半分の、わたしたちの間近にいる女性たちが全員体験していただなんて、知らなかった。自分たちだけで、そのまま表に出さないように我慢してたのか。
しかも、初潮から閉経まで約40年間、約450回、一回に3日~7日も続くんですよ。世の中の女性たち、可愛い顔してそんなに耐えていたのか。
産む性というのは、なんて大変なことなんでしょう。今は昔のように何人も子供を産まないから、生理の回数も昔と比べて圧倒的に増えていますからなおさら大変。その分、妊娠や出産の回数は減ってるけど。
わたしも日頃から女性になりたいなんて言ってますけど、女性のことを何にもわかってなかったんだということにショックです。
女性のほうもこの辺のことを男性に話すのはタブーだと思ってるでしょうから、男は知らないまま。そして、春日や若林のようなあからさまな痛がり方を見せないから、男にはわからない。女性は大変だけど、強い。