もうひとつ、白金台と言えばここ。
大好きな松岡美術館です。
ここで「美しい人びと」という企画展で、これまたわたしの大好きな上村松園が見られるんです。大好きな美術館で大好きな画家の作品ですよ。嬉しいなあ。しかもワンピース着てるし。
張り切って、早速コートをコインロッカーに預けました。
努力の甲斐あってか、ワンピースのシルエットが寸胴にならずに済んだようです。
これ、真似しかかってるんですが、肝心の彫像のほうの手がなかったので、気持ちだけ。
この辺、ガンダーラの仏像が並んでいるわたしの好きな展示室。わたしの背中側には窓越しに中庭を眺めることができます。
そして、二階。同時開催の「憧憬のペルシャ」という陶器群も面白かったんですが、やはり「美しい人びと」が気になります。
早速、松園の「春宵」。
ありがたいことに、この作品は写真撮影OKでした。
邪魔なわたしをどけてみると、こんな構図。
芸妓さんになにか耳打ちする女将さん風の女性。その色遣いの素敵なこと。
頭部を拡大すると色っぽいですね。
髪飾りの鹿の子絞りとか、頬の辺りがほんのり色付いているところなんていいですね。この絵は、あの「序の舞」(↓)と同年の制作だそうです。
この企画展の副題は「松園からローランサンまで」ということで、江戸時代から昭和の日本の絵画、工芸のみならず、近代西洋絵画も取り扱っています。
更に、「美しい女(ひと)びと」のみならず、「美しい男(ひと)びと」もありました。下村観山の「武人愛梅」は、若武者が梅花を愛でる情景を描いています。
これはチャールズ・シレム・リッダーデイルという19世紀のイギリスの画家による「少女像」。きれいですね。
そして、マリ―・ローランサンの「帽子をかぶった少女」。ボワ~ッとした独特のタッチですね。
同じくローランサンの「若い女」。上の少女の絵から十数年後です。この頃になると、輪郭も色彩も明瞭になっていますね。わたしはこっちのほうが好きだな。
今回は地下鉄を待つ美しい人で終わります。