いつもの如く地下鉄でお出かけです。

 

 

 

 内幸町を降りると、いつも背景にして自撮りしたくなる市政会館。

 

 

 この側面の写真は初めてだと思います。この建物の左側が日比谷公会堂になるという、ふたつの顔を持った建物。わたしみたいですね。

 

 

 

 日比谷図書文化館に「龍星閣がつないだ夢二の心」という展示を見に来ました。なぜか無料です。

 

 龍星閣というのは出版社で、創業者の澤田伊四郎は、「埋もれたもの、独自のものを掘り出して世に送ること」を信念とし、没後忘れられていた夢二の作品を収集し出版し、夢二ブームを作り出しました。

 

 高村光太郎の智恵子抄を世に出したのも、自らを「出版業者」ではなく「出版屋」と自負する伊四郎です。さすが、ですね。

 

 

 

 今回の展示は、その龍星閣コレクションが昨年区の指定文化財になったことのお披露目です。

 

 

 

 「舞姫」という作品。一瞬、真似しようかとも思いましたが、他のお客さんもいたのでやめておきました。さすがに夢二の描く女性の真似は恥ずかしいです。

 

 

 

 「秋」は解いた長い髪を片方に寄せた色っぽい女性。「盆燈籠」は柳の前に立つ柳腰の女性。

 

 

 

 「亀井戸」は団扇を片手に桟のようなものに気だるそうにもたれかかる女性。「たびの女」はたびを脱ごうとしてるんですかね、どれも夢二らしい色っぽい女性です。

 

 

 

 壁に大きな「宝船」の絵がありますが、

 

 

 実は手前にオールを漕ぐ男性がいたんですね。外国人のようにも見えます。これがあるとないとでは、雰囲気が随分と違いますね。

 

 

 

 夢二といえば、ナヨッとした感じの女性の絵のイメージですが、イメージ通りの絵をたくさん堪能することができました。

 

 

 

 これは待宵草の楽譜の挿絵ですが、月見草のことを待宵草と言っていたのを、この曲の詩を宵待草と言い換えたのは夢二でした。彼は詩人でもあります。

 

 

 

 本の装幀もやってたんですね。