「五感であじわう日本の美術」という企画展を見に来ました。日本橋の三井記念美術館です。

 

 五感、つまり、味を想像する、香りを嗅いでみる、音を聴いてみる、触った感触を想像してみる、気持ちを想像してみることのできるような作品の数々。

 

 

 

 伊勢海老の自在置物。

自在置物というのは、形がそっくりなだけでなく、関節などの動きも本物そっくりに動くという優れものです。

 

 

 

 野菜や果物のそっくりさんは、染象牙果菜置物。

 

 

 

 地の白色をうまく使ってるなあと感心しました。滝にしか見えません。

 

 

 

 これも同様に地色の白で、清水寺に積もった雪を表しています。うまいですね。

 

 

 

 この企画展は写真撮影OKですが、室内が暗いので、自撮り出来そうなところはあまりありませんでした。

 

 

 

 五十種香・香箱。

お菓子の詰め合わせのように見えますが、ひとつひとつが全部違う香りです。

 

 

 

 東大寺に伝わる香木蘭奢待(らんじゃたい)・錫合子。一番右側に包みを開けた香木がありますが、幅2mm、長さ1cm程度の小ささですが、ものすごく高価なものだと思いますよ。

 

 

 

 

 

 

 そして、昆虫自在置物。大きさも実物大ですから、かなり細かい細工です。

 

 

 

 

 この酒呑童子絵巻の鬼たちの描写はかなり残酷で、首を落とされたり、袈裟懸けに切られたり、胴体真っ二つにされたりで、血が迸って生々しいです。

 

 

 

 この室町時代の「勝絵絵巻」ではなんと僧たちがおならの合戦をしています。相手の烏帽子を吹き飛ばす、相当な威力のおならです。

 

 

 

 青磁二見香炉には銀製の二見ヶ浦夫婦岩火舎が載っています。蓋が海になっているのが面白いですね。

 

 ランチの後、「感覚する構造(後期)法隆寺から宇宙まで」という企画展を見に行きました。

 

 昨年「感覚する構造(前期)」を見に来ています(↓)。

 

 

 

 

 

 寺田倉庫でやっているWHAT MUSEUMです。

 

 

 

 4つのテーマに分かれていました。

 

A. 伝統建築と木造の未来

B. 次世代を担う構造家たち

C. 構造デザインの展開

D. 宇宙空間へ

 

 

 

 順路は二階から。

法隆寺の五重塔をはじめとして、いろいろな建築模型があります。

 

 

 

 不思議な木組みの構造物があります。

 

 

 

 会津の栄螺堂もありました。

これは昨年実物を見ています。(↓)

 

 

 

 

 

 触れる木組みがあって、びくともしないしっかりとした丸太になっています。

 

 

 

 それが、四方に出ている角材に挟まっている四つの小さなくさびを抜くだけで簡単にバラバラになっちゃいました。すごい!

 

 わたしはこういうのが大好きで、自分でいじるのが好きなんですが、他の人は誰も触っていませんでした。勿体ない。

 

 

 

 これは、称名寺の鐘撞堂。

不思議な形で、本物を見てみたくなりますね。

 

 

 

 今度の大阪・関西万博の大屋根リングの模型。

これが一周すると相当大きな木造建造物になりますね。

 

 

 

 これは黒いカーテンの部屋に入ったら、中が鏡だったので写真を撮ったものですが、この部屋の意味がよくわかりませんでした。

 

 

 

 東京スカイツリーもありましたよ。

 

 

 

 帰り道の竹の使い方が印象的な建物。顔料専門店なんですが、まだMUSEUMの展示が続いているような気がします。

 

 天王洲アイルに来ています。

 

 

 

 前に使った出口のエスカレータが点検中だったので、初めての出口から出たら、新しい出会いがありました。何のキャラだろう?

 

 

 

 このふれあい橋もこちら側から来るのは初めて。

 

 

 

 向かって左側の、家とかテントのようなものは、実は船で、運河の上に浮かんでいます。

 

 

 

 ランチはこのピアというか、ボードウォークというか、運河沿いにあるこのお店にしました。見るからにおしゃれっぽい。

 

 

 

 SOHOLMというお店ですが、オープン間際まで撮影に使われていたらしく、11時直前に機材を抱えた人が大勢出て来ました。

 

 

 

 この辺の建物は基本的に元倉庫。でも、それがおしゃれに生まれ変わっています。

 

 

 

 予約なしのおひとり様のわたしはカウンター席に。

 

 

 

 窓からの景色もいい感じ。

眺めは以前に入ったbreadworks(↓)に似ています。ま、ご近所ですからね。

 

 

 

 

 

 メニューの写真を撮り忘れましたが、ワンプレートランチがいくつかあって、ステーキとか、ラザニアとか、ミートパイとかがありましたよ。

 

 

 

 わたしが頼んだのは、9種の食材のスパイシーサラダ。税込1650円。最近のわたしなサラダばっかり食べてますね。

 

 

 

 ランチにはカフェが付くので、アイスコーヒーにしました。

 

 お冷の入ったボトルの蓋をどう開けるのかが悩ましかったんですが、いじっているうちに上手いこと開きました。

 

 オリンピックミュージアムを出て、国立競技場を半周回って千駄ヶ谷駅のほうに歩いて来ました。奥に見えるのが国立競技場で手前が東京体育館。

 

 三苫薫のブライトンの試合が週末にあるので、その準備が進んでいました。

 

 

 

 ランチは交差点にあるモスプレミアムに行くことにしました。モスバーガーの高級版です。

 

 

 

 バーカウンターもあります。

 

 

 

 セットドリンクはビールを我慢してオレンジジュースにしました。

 

 

 

 頼んだのはアボカドバーガーです。セットで税込1500円。さすがに美味しい。

 

 

 

 このお店は千駄ヶ谷駅の前の道をまっすぐ行ったところにあります。

 

 わたしの後ろの宇宙船のような建物は千駄ヶ谷の東京体育館の裏側です。わたしは大きな影の中にいますが、この大きな影を作っているのが国立競技場です。

 

 

 

 その国立競技場のすぐ近くにあるのが日本オリンピックミュージアム。オープン直後に来て(↓)以来、二度目の訪問です。

 

 

 パリ大会直前に、オリンピック気分を高めるために見に来ました。

 

 

 

 順路は2階からスタートです。

 

 

 

 歴代の聖火トーチ。

わたしの隣にあるのが2021年の東京2020大会で使われたもの。上段が冬季大会で、下段が夏季大会です。

 

 

 

 わたしの隣は体操の橋本大樹選手。パネルが等身大とすると意外と小柄。その隣の服は1964年の東京オリンピックのときのユニフォームですね。

 

 

 

 表彰台の真ん中で喜ぶわたし。

 

 

 

 そのあと、首に掛けた金メダルを見せて観衆に応えています。(のつもり)

 

 

 

 わたしが首に掛けていたメダルは左上の1964年の東京大会の金メダルのレプリカ。

 

 ちなみに、その隣が1972年の札幌大会、なぜか銀メダルがない。その右が1998年の長野大会、そして右端の2021年の東京2020大会のは大きいですね。

 

 

 

 2階の出口には陸上短距離のサニブラウン選手がいましたが、身長は思ったほど高くはないけど、顔の小ささはなに?わたしの顔の大きいこと。

 

 

 

 1階にはパリ大会の応援メッセージを貼り付けられるところがありました。わたしが手に持っているのはパリ大会のマスコットのオリンピック・フリージュ。伝統的なフリジア帽がベースなんだそうです。

 

 

 

 バレーボールの石川祐希選手の最高到達点って、あんなに高いんですか。最高到達点って顔じゃないでしょうから写真の位置は盛ってるにしても、高いですね。

 

 うっかりして乗換駅で降り損ねてしまい、また戻るところです。暑さのせいかも。

 

 

 

 で、行ったところが一週間前に行ったばかりの大江戸線飯田橋駅です。

 

 

 

 自撮りは先週撮っていない場所を探しました。この後ろの壁は実はアート作品。

 

 

 

 拡大するとわかりやすいかと思いますが、点字と思われる展示と、短い文章がたくさん書いてあります。詩だと思いますが、この作品は触ってもOKですよ。

 

 

 

 駅から行った先も先週と同じ日中友好会館美術館で、先週貰ったパンフレットにあったこの記事「中国皮影戯公演」がきっかけです。

 

 皮影の色がきれいなので、人形劇を見てみたいと思いながらパンフレットを見返していて、この記事を見つけました。

 

 11時からの公演だったので、10時半過ぎに行ったんですが、一般席は全部埋まっていました。こんな暑い日なのに暇人が多いですね。ひとのこと言えませんけど。

 

 150席のうち約半分が一般席で、30~40程度の関係者席もほぼ埋まっていて、残りの40~50席ほどの「後楽会」という席だけが割と空いていました。

 

 係のおじさんに「もう座れないですかね?」と訊いたら、「後楽会の席が空いてたら一般の方に解放すると思うんですが、時間との兼ね合いもあるので、あのスーツを着た人が責任者ですから近くにいたらいいかもしれません」とのこと。

 

 そのスーツの方がお客さんと話をしていたので少し待って話が終わったところで「すみません、座れる席はありますか?」と訊いたら、「端のほうでもいいですか?」と後楽会の席の前のほうの席に案内してくれました。言ってはみるものです。

 

 最初に訊いた係の方もわたしのことを気にしてらして、席に着くときにその方を見たら目が合ったので丁寧にお辞儀をしたら笑顔で応えてくれました。

 

 

 

 公演そのものは撮影禁止ですが、これがプログラム。「鶴と亀」という話と「西遊記-三打白骨精-」、これは先日美術館で孫悟空と妖怪の皮影を見たばかりです。

 

 「鶴と亀」は音楽や擬音に合わせて鶴と亀が突っつき合うんですが、びっくりしたのがその動き。自由自在というか、鶴の毛づくろいなんかはまるで本物の鶴の動きでした。つくろった後に羽毛がひとつふわふわと舞ったりして芸が細かいです。

 

 「西遊記」のほうはセリフも入って、ストーリーに引き込まれました。皮影は人形を裏側からスクリーンにくっつけると現れて、離すと消えます。

 

 皮影は文字通り牛の皮や馬の皮で作られていて丈夫なので激しい動きも可能で、曲げたり捻ったりできるんですね。想像していたよりも動きがあって面白かったです。これは美術館の展示だけではわからないですね。

 

 あと、公演と人形制作を担った柴廣義(チャン・グァンイー)さんはわたしと同年代ですが、よく通る大きな声の元気で楽しい方で、感服しました。1996年から日本にいるそうです。

 

 

 

 会館にはレストランが三つあるんですが、日曜なのでひとつしか開いていなくて、150人の観客には不足なので諦めて、春日まで歩くことにしました。

 

 

 

 小石川後楽園の裏を通って行きます。

 

 

 

 メトロMの北海道に行ったら、ギリギリで入れました。わたしが出る頃は予約がない人は断っていました。助かった~。

 

 


 ランチメニューは、980円の日替わり定食を始めとして、1000円の定食、高くても1000円台とリーズナブルです。

 

 

 

 わたしはたれザンギ定食にしました。ザイギ4個で税込1000円。5個だと1200円です。4個で十分。

 

 

 

 左上のランチビール(+290円)は気にしないでください。ほんの出来心です。あまりに暑かったので。。。

 

 パシフィコ横浜の端っこは港に面していて、向こうには横浜ベイブリッジが見えます。

 

 

 

 みなとみらい駅へと続くクイーンズスクエアでランチにすることにしました。橙家(だいだいや)という和食のお店に入りました。

 

 

 

 大きな窓の向こうにはいかにも横浜らしい景色が広がっています。

 

 

 

 よく見たら、ロープウェイが横切っていました。横浜エアーキャビンってここにあったのね。一度乗ってみたいですね。

 

 


 さて、メニューで一番安いのは、「海鮮フライ御膳」と「本日の焼き魚御膳」の税込1080円。「手ごねハンバーグ御膳」は税込1100円。

 

 

 

 どれも美味しそうですが、わたしが選んだのが「中落ち葱まぐろ御膳」、税込1400円。ちょっと高め。

 

 

 

 このマグロの中落ちがねっとりずっしりで期待以上でした。雲丹醤油漬けに卵黄が絡まって美味しかったです。途中でご飯に鯛だしをかけてお茶漬けのようにして頂きました。

 

 

 

 パシフィコ横浜に来ています。

みなとみらい駅から来ました。

 

 

 

 行くのはこちらの展示ホール。

 

 

 

 「巨大恐竜展」です。ロンドンの大英自然史博物館で開催された企画展の国際巡回展。

 

 

 

 サバンナゾウの骨格、でっかいですね~。

 

 

 

 海生爬虫類のショニサウルスの頭骨もでっかいですが、ちょっとかわいい。

 

 

 

 これはわかりますね。ティラノサウルスの骨格です。思ったより大きくないかも。

 

 

 

 このスピノサウルスはリアルに動いて口を開けて吠えたりします。

 

 

 

 トリケラトプスもいましたよ。

 

 

 

 そして、これがこの巡回展の目玉、パタゴティタン・マヨルム。全長37mの全身復元骨格標本です。

 

 

 

 正面から見ると首がぐうっと曲がってました。

 

 

 

 後ろから見るとその大きさがよくわかります。

この大きさの秘密は胃腸と心臓と肺の連携で、その腸は一日に129kgの植物を消化して、強力な心臓が鼻の先から尻尾の先まで血液を送り込んで、肺は息を吸うときも吐くときも酸素を取り入れることができたんだそうです。

 

 

 

 福井県からはフクイティタンが参加。

これも動くんですが、顔がちょっとかわいい。

 

 泉屋博古館のあと、智美術館に行きました。この美術館、いつの間にかぐるっとパスで行けるようになってました。

 

 

 

 そのせいかどうかはわかりませんが、以前は写真撮影禁止が多かったんですが、最近はOKの展示もあって、今回も一部を除いてOKでした。これは嬉しい。

 

 「走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代」という企画展で、陶芸なんだけど不思議な感じの作品が多くて、面白かったです。

 

 

 

 水道の蛇口みたいなのが並んでいたり、

 

 

 

 表面が割けて中身が溢れそうになったり、

 

 

 

 同様に、中身が溢れかけたかと思うと、

 

 

 

 今までの表面がザラザラした感じの作品と違って、つるつるだけど形は変、みたいな。

 

 

 

 箱のふたが開きかかっているかと思えば、

 

 

 

 ホットケーキにナイフを入れかけた瞬間の柔らかい感じとか、

 

 

 

 人の顔が割れて中身が出て来そう。

 

 

 

 食器のようにも見えますが、三人の男性とひとりの女性らしいです。

 

 

 

 ゴム風船の中からナメクジのようなものがニョロニョロ出て来てます。

 

 

 

 ガス台や七輪に紙ヒコーキが。

このガス台も紙ヒコーキも陶芸ですよ。念のため。

 

 

 

 よくわからないけど、気になる。

 

 

 

 よくわからないけど、なんかいい。

 

 

 

 赤いハイヒールもありました。

 

 壷だの花器だのもありましたが、こういう前衛陶芸のほうが面白いですね。特に、陶芸とは思えない質感を出しているのが好きかも。

 

 走泥社というのは戦後日本の陶芸を牽引した前衛陶芸家集団で、1948年に結成されたそうですが、今回は1973年までの25年間の作品に焦点を当てた展示とのこと。

 

 50年以上前の作品ばかりですが、現代の作品と言ってもおかしくない新鮮な感覚ですね。

 

 春日で三田線から南北線に乗り換えました。

 

 

 

 六本木一丁目の駅を降りると泉屋博古館の「歌と物語の絵」という企画展のポスターがありましたが、11時オープンなので先にランチにすることにします。

 

 

 

 アーク森ビルに行きます。

 

 

 

 ビルの中で時間調整がてら少し涼んでから表に出ました。

 

 

 

 表に出たところはサントリーホールの前のカラヤン広場。

 

 

 

 広場を突っ切ってスペイン坂の近くにあるアークヒルズカフェに入ることにしました。急な坂を登った先にスペイン大使館があるのでスペイン坂なんだと思います。

 

 

 

 結構広いお店です。

 

 

 

 カフェという割には、豚の生姜焼き定食とか、おばんざいとかあって、意外と和食っぽい。

 

 

 

 わたしはカフェっぽいサラダランチにしました。

ケイジャンシュリンプとキヌアのサラダ、トマトガーリックドレッシング、バゲットとスープ付きで税込1600円。

 

 スープは冷温選べますが温かいスープを選びました。ランチドリンクは+200円でグレープフルーツジュースを付けました。

 

 

 シュリンプが予想より大きくてうれしい。丸ごとバリバリ行けます。このお店、初めて入りましたが、美味しいです。この次は和食を食べてみたい。

 

 入ったときは空いていましたが、出る頃には満席に近くなっていました。やっぱり人気店なのね。

 

 

 

 ランチの後、泉屋博古館に「歌と物語の絵」を見に行きました。

 

 

 

 一作品を除いて写真撮影禁止だったので、写真はありませんが、和歌や物語を描いた絵巻物や屏風絵など「やまと絵」を堪能しました。

 

 絵巻物って、時系列で物語の場面が続いていて、当時の人にとっては、テレビのようなものだったのかもしれませんね。