自分で決めるのを待つ


私たちは、子どもたちが「自分で決めるまで待つ」ことを大切にしています。


例えば、ある活動をしていて、気持ちが乗らず集団の中に入れない子がいます。

「早くこっちにおいで!」

「いいから行って!」

「そこで座っとき!」

など、子どもの行動を制限する言葉かけを耳にします。


親の気持ち、指導する立場にいる人の気持ちとしては、子どもの反応がすぐに欲しいところです。また、集団行動やチーム制の遊びなどではルールがありますので個人のわがままが通用しない場面は多くあります。そこは学習していく必要があると思っています。


行動を強制しなければならないのは、災害時など命に危険があるときや、周りの人に危険が及ぶとき等で、そうでないときは、「自分で選択する」ことが大事だと考えています。周りの大人は、その子本人が「自分で決めるまで待つ」心が大切だと思っています。


自分で決めることができるように、サポートとして、いくつか選択肢を提示する場合があります。選択肢の中からでも、自分が選択して行動してみる。そうすることで何かしらの変化があります。

その繰り返しで心が強くなっていくと思います。


「待つ」ことの難しさは日々痛感していますが、このように発信することで自分達に言い聞かせています。子どもの気持ちを尊重しながら、応援し、成長を見守ることができるコミュニティでありたいと思います。