化粧品輸入実績からみた韓流コスメの今。近年、輸入が急増しています! | 化粧の日本史ブログ by Yamamura

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◆2022年にフランスを抜いてトップに立った韓国が、昨年も首位を守りました!

 

こんにちは、山村です!

 

ここ数年、ドラッグストアや

生活雑貨専門店の化粧品売り場に、

韓国コスメが一気に増えたと思いませんかはてなマーク

 

 

実際にどうなのか、

化粧品の輸入実績のデータを調べてみると、

2022年の段階で、

それまでトップだったフランスをかわして、

韓国が1位に浮上していましたビックリマーク

 

財務省の貿易統計によると、

韓国コスメの輸入が急増しはじめたのは

2017年頃から。

 

それでも2017年には韓国からの輸入が

200億円程度なのに対して、

フランスは700億円ほど。

 

圧倒的にフランスが首位だったのですが、

コロナ禍で化粧品が売れなくなり、

フランスのシェアが落ち込んだ時も、

折からの韓流ブームの影響で、

韓国コスメはぐんぐん伸長!!

 

2022年には、ついに首位が逆転しています。

 

日本化粧品工業会のHPに、

2000年から2022年までの、

化粧品の輸出入に関するグラフが

載っているので、興味のある方は下記をご覧ください。

 

 

これとは別に、

日本化粧品輸入協会が2月に発表した

2023年通期のデータを参照すると、

歯磨き・石鹸を除いた昨年の化粧品の

輸入実績は総額3770.7億円。

 

輸入先トップは韓国で金額は959.4億円。

2位はフランスで907.1億円。

 

2022年は韓国が775.3億円、

フランスが764.4億円だったので、

どちらも1年で大きく伸びたと言えるでしょう。

 

金額ベースでの内訳をみると国別シェアでは、

メイク品、ベースメイクでは韓国が1位。

スキンケアはフランスが1位。

 

一昨年の2022年は、

メイク品とスキンケアはフランスが1位でした。

 

2022年時点では、

メイク品は金額的には僅差だったのが、

2023年にかなり差をつけて

韓国が首位に躍り出ています。

 

フランスの強みは香水・オーデコロンのシェアが

圧倒的に多いことキラキラ

 

フランスの香水文化は長い歴史があるだけに、

ここは素直にかなわないというべきでしょう。

 

このように、輸入実績を見ても、

韓国コスメに勢いがあるのがよくわかります。

 

近年の韓国コスメは品質も向上していて、

メイク品はパッケージのカワイイ商品が

たくさん発売されていますラブラブ

 

また、スキンケアでも

CICA成分入りコスメをはじめとして、

日本でも人気の商品が増えてきました。

 

 

しかも価格はプチプラの範囲内が多いので、

コスパ重視の女性には魅力的ビックリマーク

 

女性誌でも、

「憧れの韓国アイドルを目指すメイク」

などの特集が組まれる今が、

韓流コスメにとって売り上げアップの

大きなチャンスと言えます。

 

昭和末期や平成の前半は、

フランスやアメリカのコスメが大人気で、

海外旅行に行くたびに

シャネルや、ディオールなどを免税品店で

買ってくるのがトレンドでした。

 

でも韓国ならより安く短時間で行けるし、

今は国内でも通販や小売店で

韓国コスメがいくらでも手に入る時代ビックリマーク

 

コスパとタイパ、

どちらも兼ね備えているのが強みですね爆  笑

 

韓流ブームがひと段落するまで、

もうしばらくこの傾向は続きそうです。

 

次回は4月10日頃更新予定。