イトリン、アンプリチュードが今年で販売終了に!近年の終了ブランドを振り返る。 | 化粧の日本史ブログ by Yamamura

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◆ディシラ、キッカ、ラデュレも令和になって終了したブランドです!

こんにちは、山村です!


2023年3月に、

イトリン(ITRIM)とアンプリチュード(amplitude)が

「今年中にブランドを終了する」

という発表がありましたビックリマーク

 

アンプリチュードの店頭。2023年5月の伊勢丹新宿店


ブランドを持っているのは、

ポーラのグループ会社アクロ。

理由として売り上げが想定より悪かったことが

挙げられています。

イトリンは、こだわり抜いた植物成分を配合した

「ラグジュアリー エイジングケアブランド」。

スキンケアが1~2万円台の高級ブランドです。


アンプリチュードは

「大人の女性のかっこよさを引き出す

メイクアップブランド」。

クリエイティブディレクターはRUMIKOさん。
リップが5千円前後、

ファンデは1万円を超すものもあり、

こちらもハイプレステージブランドに位置付けられています。

どちらも2018年9月にスタートして、

わずか5年で終了にビックリマーク


私はイトリンの香りは大好きですが、

値段が高すぎて買ったことはありません。

 

アンプリチュードの方は、

コロナ禍でメイクをする機会が減ってしまい、

こちらも試しただけで買うには至らず。

商品自体はとてもいいものでした。


いずれも優れモノだけに終了となったのは残念ですショボーン


思い返せば、令和になってはや5年、

業績やブランド整理などの理由で、

多くのブランドが終了しました。

 

特に大手化粧品会社のブランド終了は、

ファンも多いだけにインパクトがあります。


印象に残っているのは、

2019年(令和元年)に終了したディシラビックリマーク

資生堂系列で、ブランドができたのは

平成になってすぐの1991年。

 

私はプレドミナの商品を使っていましたが、

シャンプーなどヘアケアも人気のブランドでしたね。

長い歴史があるだけに終了には驚きました。

2020年には、

透明感のある発色が特徴のキッカが、

惜しまれつつ10年で終了汗

 

リップの「2/5発色」というコンセプトは秀逸でした。

ピンク系が特に可愛いくて人気でしたね。

こちらはカネボウ系列です。

コーセーの傘下では、

アルビオンのラデュレが2021年に終了しています。

足の形をしたリップグロスや、

花びらの形をしたフェイスカラーなど、

ラデュレは個性的な商品が盛りだくさんでしたドキドキ

 

2018年3月発売、6THアニバーサリー ローズ ラデュレ キバタンの容器入り

 

ライセンス契約が終了したという理由でしたが、

コロナ禍もあり、

終了前には業績も悪かったそうです。

このように、大手メーカーは近年、

業績次第でドライにブランドを整理しています。

 

イトリンとアンプリチュードの終了も、

業績の悪化を最小限にとどめようとする

経営陣の方針ゆえでしょう。

とはいえ、終わるブランドがあれば、

新しくできるブランドもあります。


キッカのブランドクリエーターだった

吉川康雄さんは、

ブランド終了前の2019年に退任して、

2021年に自分のブランド

「アンミックス(UNMIX)」を立ち上げました。

 

 

コンセプトにある透明感のあるメイクは

キッカとも共通していますが、

吉川さんは、さらに進化した

自分らしいナチュラルメイクを提唱していますビックリマーク

平成の後半以降、

自分の化粧品ブランドを創設する

有名メイクアップアーティストや美容家が増えました。


アンプリチュードを離れたRUMIKOさんも、

もしかしたら、自分のブランドを出してくれるかもしれません。
 

今は、そういう道もある時代。

ファンとしては、今後のさらなる活躍を

期待しています!!


次回は5月15日頃更新予定。