◆ダブルラインのアイシャドウ、アイライナーにつけまつ毛!
こんにちは、山村です!
前回は、昭和40年代前半の
メイクとヘアスタイルについて記しましたが、
今回は日本で大流行した
アイメイクのルーツを探しに、
欧米の女性誌をチェックしてみました。
ご紹介するのは、
アメリカの女性誌『ハーパーズ・バザー』
『ハーパーズ・バザー』は、
1867年にニューヨークで創刊した
歴史のあるファッション誌です。
1966年10月号には、
当時の大手化粧品会社、
マックスファクターの広告が載っています。
下の写真は、1966年の
メイク品プロモーション、
「Bazazz Age(バザズ エイジ)」の広告
アイメイクを訴求した見開き広告の左半分です。
Bazazzには、「イカした」という
意味があるそう。
アイメイクの部分をアップにしてみると、
かなりの迫力です
①から③のどれも、目のくぼみに添って、
ブラウン系のアイシャドウを入れています。
これはダブルラインというメイクの技法。
二重まぶたの上に、
さらに大きな二重ができるメイクです
この広告で、
ベースに入れたアイシャドウはブルー。
①はアイシャドウ、②はつけまつ毛、
③はアイラインを強調しています。
よく見ると②の下まつ毛は、
目じり側が「描きまつ毛」です
アメリカでは1964、5年頃には、
ダブルラインのアイメイクがみられ、
当時、目力を強調するメイクが
トレンドだったのがわかります。
下の写真は同じ雑誌のジュエリーの広告ですが、
1960年代後半には、シルバーやゴールドなど、
グリッター系のアイシャドウを、
まぶたにのせるメイクもよくみられます。
これも新しい流行でした。
マックスファクターのプロモーション、
バザズは、2年遅れの1968年(昭和43)、
日本でも春のキャンペーンに取り入れられました
日本でのキャッチフレーズは、
「バザズ ちょっぴり冒険したくなる
……バザズ」
日本語にされても意味不明
ですが、インパクトは強かったと言われています
日本のキャンペーンのポスターも
アメリカ同様にサイケ調で、
モデルさんは、しっかりダブルラインの
アイメイクを施していました。
日本では、キャンペーンソングとして
「バザズ天国」という曲が作られています。
作詞は湯川れい子さん。
歌手は双子の姉妹デュオ、ザ・キューピッツ
youtubeにあるので、
興味がある方は探してみてくださいね。
これも、かなり意味不明な曲ですよ
ダブルラインのアイメイクは、
日本でも昭和40年頃から、
雑誌や新聞で紹介されるようになりました。
昭和40年代の日本は、
若い女性を中心に、
アイメイクが広まっていった時期だったのです
次回は、12月12日頃更新予定。