「日本人と化粧」のテーマで講演をしました! | 化粧の日本史ブログ by Yamamura

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◆江戸時代と現代を比較しながら、化粧の美意識の変化をたどりました!


こんにちは、山村です!
11月21日(木)に、

NPO法人ふれあい塾あびこの公開講座で、
講演をさせていただきましたビックリマーク

タイトルは、
「日本人と化粧―江戸時代と現代、

化粧の美意識はどう変わったか」
場所は千葉県我孫子市の生涯学習センター

のホールです。

我孫子に行ったのは初めてだったのですが、

会場となるホールは手賀沼のほとりにありました。
当日は快晴晴れ

手賀沼にキラキラと太陽の光が反射して、

とてもきれいでしたよニコニコ

この公開講座のふれあい塾、

市民団体の「NPO法人ふれあい塾あびこ」

が運営する生涯学習システムです。


平成12年から講座を続けてこられ、

今までに1200回以上も開催されているとのこと。
これだけ長く、しかもたくさんの回数

続いている公開講座って、すごいですよねびっくり

今回は、人はなぜ化粧をするのかはてなマーク

といった疑問からはじめて、
江戸時代と現代の化粧を比較。


時代によって異なる化粧の美意識や、
当時の女性たちの置かれた立場などをお話しました。

写真は会場風景ですビックリマーク

 

 

特に江戸時代では、

白粉の白、口紅や頬紅の赤、

お歯黒と眉化粧の黒の、

3色の化粧について、それぞれ解説!!


白粉では、浮世絵に描かれた化粧風景から

白粉の「美艶仙女香」をピックアップキラキラ
 

女性が仙女香の白粉包みを手に持った図や、

鏡台にさりげなく置かれた構図、
東海道五十三次の中にも隠れている

仙女香の広告などを紹介しながら、
江戸時代のメディアミックス広告についての話をしました。

 

下の写真は「東海道五十三次 関の本陣」ですが、

よく見ると、仙女香、美玄香の広告が

文字で書かれています。

皆さんも、浮世絵を見る機会があれば、

化粧品広告が隠れていないか探してみて下さいねニコニコ

 

 広重画 国立国会図書館所蔵 

 

1時間少々レクチャーをした後で、

実際に使われていた紅やお歯黒の材料などを、

実際に見て触っていただきながら、

質疑応答の時間を設けました。
 

質疑応答も、いろんな質問があって楽しかったですラブラブ


私からもいくつか

質問をさせていただいたのですが、
受講者の方々の中には、子どもの頃、
江戸時代の調合白粉の材料のひとつでもあった、

オシロイバナの白い胚乳を、

白粉にみたてて遊んだ方や、

江戸時代にしていたように、

ホウセンカの赤い花で爪を赤く染めて

遊んだ方が何人もいらして、

伝統化粧の流れをくんだ遊びが、

ずっと伝承されてきたのを確認することができました音譜

 

受講された皆さま、ありがとうございましたドキドキ

 

化粧は時代を映します。

江戸時代と現代では、

使われる化粧品は全く異なりますが、

その一方で、ずっと続いてきた美意識もあり、

そこがとてもおもしろいのです。

 

化粧に関する講演依頼などありましたら、

このアメブロのメッセージ、

あるいはfacebook経由でご連絡くださいビックリマーク

 

次回は12月5日頃更新予定。