アンチエイジングフェア 2017 in 台場に行きました! | 化粧の日本史ブログ by Yamamura

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◆アンチエイジングブームと、見た目志向の浸透

 

こんにちは、山村です。

 

9月21日から24日まで、お台場のフジテレビで、

アンチエイジングフェアが開催されるということで、

さっそく行ってきましたビックリマーク

写真は、会場で配布されていたパンフレットです。

 

 

アンチエイジングは、

抗加齢・抗老化などと訳されます。

 

『大辞林』によると、アンチエイジングとは、

「加齢による身体の機能的な衰え(老化)を

可能な限り小さくすること、

言い換えると、

『いつまでも若々しくありたい』

との願いを叶えること」。

 

このフェアは、今回が2回目。
昨年も行ったのですが、今年は、

21日にあった日本抗加齢協会のセミナー、
「最新のアンチエイジング」

という講演を聞いてきました!!

 

講師の森下竜一先生は、

大阪大学大学院医学系研究科

臨床遺伝子治療学教授(肩書が長い…あせる

 

血管のアンチエイジング、

からだの酸化、肥満遺伝子、糖化、

機能性表示食品、食事の順番や調理法など、

さまざまな視点から、

わかりやすくアンチエイジングについて、

お話されました。


結局のところ、

即効性のあるアンチエイジングなどなく、

食事の管理と適度な運動が大切だ、

という内容だったと思います。

 

印象に残ったのは先生が、
「見た目は第4の資産」という、

イギリスの社会学者

キャサリン・ハキム氏の言葉を引用されたこと。


この言葉は、2012年に日本で翻訳版が出版された

『エロティック・キャピタル 

すべてが手に入る自分磨き』

(共同通信社刊)のなかに出てきます。

 

第4の資産というからには、

1から3までがあるわけですが、


・第1の資産は「経済資産(土地・建物など)」
・第2の資産は「個人の資産(学歴・資格・既往歴)」
・第3の資産は「社会資産(人脈・SNSを駆使する能力)」

 

そして、

・第4の資産が「見た目(エロティック・キャピタル)」です。

 

ただし、第4の資産にある「見た目」とは、

身体的な美しさのことだけではありません。

 

セックスアピール、快活さ、

着こなしのセンス、対人スキルなども含めた

総合的な「見た目」です。

 

「見た目も資産なので、有効に使いましょう」

という考え方は、

美しさより知性に価値を見出してきた、

フェミニズムを信奉する方々には、

納得いかない内容でしょう。


ですが、私は個人的には、

「見た目は資産である」といわれると、

そうだよねえと納得してしまいます。

 

少なくとも、見た目の美しさも知性も、

同じくらいパワーがあると思うのです。


楊貴妃を例にとるまでもないですが、

歴史的にみて、

美しさはそれ自体がパワーであり、

権力と結びついたり、

流行を生み出したりしてきましたから…。

 

ただ、こういうことを

大っぴらに言えるようになったのは、

日本では、世の中に「見た目志向」が浸透してきた

平成になってからのこと。

 

美容医療業界ならいざ知らず、

アンチエイジングの世界でも、

「見た目は第4の資産」と言われるとは!!

ようやく、外見も重視される時代になったんだなと、

しみじみ思ったわけなのです。

 

それはさておき、会場のブースでは、

協賛企業によるサンプリング、

試食・試飲をはじめ、

肌測定や糖化年齢、体組成チェックなども

おこなわれていました。

有料もありましたが、せっかくの機会なので、

私もいろいろと測定してもらいました。

 

協賛各社が開催するゲームに参加したり、

アンケートに答えて、

こんなにたくさんのサンプルをいただきました音譜

(このほかに抽選会もあり、そこでも景品がありましたビックリマーク

 

 

高齢化社会の現代、

いつまでも若く美しくありたいと願うのは、

男性も女性も同じでしょう。

こうしたフェアがあるほど、

今、アンチエイジング市場は活況なのですね。

 

次回はロングセラーの化粧品の続きです。

9月29日更新予定。