心に残っている生徒ー3か月で数学を立て直した男の子 | 山本先生

心に残っている生徒ー3か月で数学を立て直した男の子

2年前に山本の塾を

高2の男の子を持つお母さんが訪ねてきました.

 

自分の子供は私立の進学校に通っているが,

数学は本来苦手で

国立文系を目指していたけれども

数学はあきらめて

二次試験で数学がない国立か私立文系にしようかと

今本人が悩んでいます

とのこと.

 

ちょうど2年前の6月の相談で

期末試験の範囲が「平面ベクトル」と「数Ⅱの微分積分」

 

山本はお母さんに

「ベクトルだけ6回,マンツーマンの個別指導をさせていただけませんか」

とお尋ねしてみました.

「それで結果が出なかったら,

 二次試験で数学がない国立を考えてみてください」

 

山本がベクトルの個別指導をお勧めしたのには理由があります.

それは「数Ⅱの微分積分」は関数の知識や計算力,他の分野との関連が必要なため

6回のマンツーマン指導では結果が出しにくいのに対し,

ベクトルは一見難しそうですが

期末テスト程度の問題であれば,

中学生の計算力があって,出題のパターンを教えてあげることで,

今まで赤点すれすれであっても

期末テストで平均以上をとらせることはできると思ったからです.

 

で結果はというと,なんと92点!!

彼がとても素直で,

教えたとおりに考えることができたことと,

彼も最後のチャンスだと思って

教えたことを完璧に復習してくれたからです.

 

この92点が大きな自信になって

夏休みは個別指導の徹底特訓.

特に重要な

「二次関数」「三角関数」「指数対数関数」

「微分積分」「ベクトル」「数列」

について抜けている基礎知識を集中的に扱いました.

 

2学期の中間テストの試験範囲は「数列」と「空間ベクトル」

Ⅰ学期末の「平面ベクトル」の勉強で

定期テストのための数学の勉強法がわかった彼は

「空間ベクトル」でも同じような勉強を続け,

「数列」は夏期に基礎知識だけは完璧にしておいたので,

学校の問題集だけに絞って全問題を3回繰り返しました.

その結果「空間ベクトル」は96点,「数列」は計算ミスがあって87点

 

空間ベクトルは学年で1番,「数列」もクラスで2番で

今までの数学嫌いをあっという間に一掃したのでした.

 

 

誰でもがこんなにうまく成績が伸びたり,不得意意識をなくすことはできませんが,

定期試験の範囲であれば

一気に成績を上げることは難しくはありません.

 

彼はこれをきっかけに数学の苦手意識はなくなり,

高3になってからは

毎週1~2回の個別指導を続けて

一橋大学はダメでしたが

早稲田,慶応,上智に合格してくれました.