医学部専門予備校の数学テキスト勉強法② | 山本先生

医学部専門予備校の数学テキスト勉強法②

次に②のタイプの予備校テキストを使用している場合.

 

かなりの問題数がテキストに載っていて,

先生方の解説も要点だけを説明しながら

量をこなしていくことが多いので,

まず先生方が何を言いたいのかをつかむことが大切です.

 

易しい問題の場合はほんとに一瞬のポイントだけになるし,

それぞれの問題の違いや解法のテクニックなど,

多くの話が出てきます.

それを忘れないように予備校に残って復習しなさいというのが

予備校の指定する勉強法であることが多いので,

このタイプの予備校に通っている場合は

予習はほんとうに軽くで済ませて,

テキストに載っている問題を

予備校内でどんどん消化していくのが復習ですね.

 

ただここで注意してほしいことがあります.

問題量が多いということは

ほぼ一日復習しながら問題を解きまくっているということで,

確かに充実感もあり解ける問題も増えているのですが,

大学入試レベルの数学の問題は

どれも間隔をあけて最低でも5回以上は解き直さないと

ほんとうに解けるようにはなっていないのです.

 

それができないまま,

毎日問題を解きまくり勉強したぞーと思っていても

皆さんが思うほどには実力がついていません.

 

そしてそのような勉強で

1学期→夏期→2学期→冬期と続けても

莫大な量の問題を解いたことと

身についた実力が比例してはくれないのです.

 

だからこのように問題量をこなして

毎日充実した勉強法を取らせる予備校に通っているときは

予備校で問題を解いているときのノートの取り方がとても大切で,

ただ問題の解答をノートに書いて終わらせるのが一番ダメっっ.

それは単に紙に解答を作っているだけで

おそらくそのような勉強の人は

自分の解答ノートを見直したり整理したりすることはしていないはず.

つまり新聞広告の裏に解答を書いて捨てているような勉強なんです.

 

このタイプのテキストの予備校に通っているときは

授業中のノートはできるだけ先生の言葉をメモしたり

板書も雑でいいから気づいたことも書き込んでおきます.

復習の時はそれを見ながら

あとでそのノートを何度も見直せるよう

丁寧に自分オリジナルの参考書を作るつもりで問題を解くのです.

 

問題を解きながら

注意点を赤で書き足し,

計算も余白に丁寧に書いておくと

計算ミスをしてもそれをまた赤で訂正し,

自分の間違いや思い込みなどもメモしておきます.

 

ノートを見ればその問題のポイントが一目瞭然で

2度目以降もそのノートを見て授業の流れや

問題の注意点を思い出せるようなノート作りが正しい復習です.

 

どうですか.

朝から晩まで予備校で勉強している皆さん,

ただ問題を解く事だけに夢中になっていませんか.

 

山本の言っていることが正しいことは

多分1学期が終わったころに気づきます.

解く事ばかりで毎日が終わっていると

毎日はとても充実しているのに

4月や5月に解いた問題をもう一度解こうとすると

かなりの問題で方針や注意点を忘れているはずなんです.

そして前に解いたノートを見ても

どうしてそうしようとしたのか何も書いてなくて

ただの計算しか書いてない・・・

 

これだとせっかく毎日勉強したノートが

何も機能していませんよね.