医学部専門予備校の数学テキスト勉強法
駿台・代ゼミ・河合塾の数学テキスト勉強法について
3回にわたりブログに書いたところ,
私大医学部専門予備校に通っている方から
自分たちのテキストの勉強法についても
書いてほしいという要望が来ました.
医学部専門予備校でも
国立向けの対策をしているか,
私立医学部に絞って対策をしているかで
数学のテキストの作り方は随分異なります.
今回は私大医学部専門予備校に通っている方たちからの質問でしたので,
私大医学部向けのテキストである前提でお話ししますね.
東京には私大医学部のための専門予備校が
ほんとにたくさんあるのですが,
授業スタイルとしては大きく分けて3つあって,
①大手予備校のように年間カリキュラムに従って授業があり,
生徒は予習➡授業➡復習のサイクルを守って勉強する
②テキストの問題量が多く,授業でどんどん問題を解説し,
生徒は一日中それを復習するのに時間を費やす
さらに個別指導などで弱点を補強していく.
③テキストは担当する先生方のプリント教材が多く,
授業では要点を解説し,生徒は夜までその教材を最後まで解く
わからない問題は質問をして解消する予備校もあれば,
できるまでひたすら自分で考え抜くところもある.
のようなスタイルが中心です.
私大医学部専門予備校に通う人の多くは
数学に限らずどの科目も苦手であることが多く,
そのためテキストの出来が皆さんの理解に大きく影響します.
①の場合は
テキストの問題数は②③よりも少ないですが
重要項目をうまくパターン化してあるので,
予習の時は解ける解けないでなく,
その問題のテーマに対して青チャートなどで
類題をどんどん解いておき,
授業でいろいろ教わることが少しでも理解しやすいように
準備していくのが予習になります.
授業は多分基礎的なことから
どんどんレベルアップしたパターンまで解説があるはずで,
予習の段階でわからなかったことが
授業中にかなり理解できると思いますから,
パターンの違いなどに注意して授業を受けてください.
復習はまずテキストの問題をすべて
その日のうちに解けるようにすることが大切です.
②③の人たちと比べると自分で勉強できる時間が取れますから,
参考書や問題集で類題を1問でも2問でも解く習慣をつけると
さらに理解が深まりますよ.
(とはいってもここまでやってくれる生徒さんはすごく少ないのですが)