予備校生の正しい勉強⑵ | 山本先生

予備校生の正しい勉強⑵

予備校に通っている皆さんの勉強が

正しいかどうかは

ゴールデンウィークの時点で

かなりはっきりと確認することができます.

 

大手予備校で

予習➡授業➡復習の単調作業をきちんと繰り返してきた人は,

約3週間予備校で教わった問題の類題を

ゴールデンウィーク中に解いてみてください.

1学期の教材はそれほど難しくないので,

青チャートなどで類題を探すのは容易なはずです.

見つけたらそれをどんどん解いてみます.

授業で教わった解法で解けることが最低限の確認で,

授業中に別解を教わっていたりするはずですから,

それが使えるかどうかもチェックします.

 

つまり類題で授業で教わったことがすべて思い出せるようなら

皆さんの勉強法は正しいといえます.

 

でもやってみるとこれが結構できないんですよね.

実は予備校の授業というのは

テキストに載っている問題が解けることが大切なのではなくて,

そこで扱われる様々な知識の定着が大切なんです.

駿台であれば1学期に120問ぐらいしか授業で扱いません.

代ゼミなら150問ぐらい,河合塾ならテキストには300問ぐらいが載っています.

つまり大手予備校はたったそれだけの問題に

多くの重要な解説や発想を詰め込んでいるんです.

なのでその1問からたくさんのことを学ぶのが勉強なのです.

 

それに対して医学部専門予備校の教材は

1日に10問以上,1週間で60問以上,1学期で700問ぐらいを

どんどん解いていくのが普通です.

これだけたくさん問題を解くと

当然ですが復習で繰り返して定着させる時間はほとんどありませんね.

でもそれがやれる人だけが受かっていくんです.

ほとんどの人は毎日膨大な量の問題を解くだけになっていて,

片っ端から忘れてしまうため,

また翌年も同じ予備校で同じ失敗を繰り返す人が多くなります.

 

つまり

大手予備校に通う人は

少ない問題から学ぶことを多くしてそれを定着させるのが正しい勉強.

拘束型の予備校や医学部専門予備校に通う人は,

たくさん解くのが大切なのではなくて

教わったことを無駄にしない復習の仕方が正しい勉強

ということになります.

 

山本の言っている意味,わかりますか.