予備校生の正しい勉強⑴ | 山本先生

予備校生の正しい勉強⑴

予備校もすでに授業が始まり,

駿台・代ゼミ・河合塾だけでなく

私大医学部専門予備校も

本格的な勉強がスタートしました.

 

予備校には大きく分けて

2つの授業スタイルがあります.

 

1つは駿台・代ゼミ・河合塾などの大手予備校のように

授業の予習➡授業➡授業の復習

を毎日続ける地道な勉強スタイルと,

医学部専門予備校を中心とした

1日拘束型の勉強スタイルです.

 

予習➡授業➡復習の繰り返しは

実はとても単調作業で

大手予備校に通う浪人生の1/3ぐらいは

ゴールデンウィークを境に

この繰り返しができなくなり,

予備校の授業を絞ったり,

予備校に行く回数が減ってきて,

教える側からも授業に出てくる生徒が減ったなあと感じたりします.

 

1日拘束型の勉強スタイルは

毎日予備校に通うのは続けられるのですが,

学習内容がすべて拘束されているため,

いかにもたくさん勉強しているように見えますが,

実際はその日の授業内容を消化するのに手いっぱいで

1週間前や1か月前の内容を復習する時間はなく,

勉強しているようでも身についていないことが多いものです.

 

これは山本の塾に来ている浪人生も例外ではないので,

大手予備校に通う生徒に対しては

授業内容の理解を確認するだけでなく,

教わったことがちゃんと定着しているかどうかを

山本のほうでチェックするようにしています.

特に重要な問題に対しては

1週間前の内容も1か月前の内容もチェックすることで,

予備校というのは一度教わったことは

絶対に来年まで忘れてはいけないという意識を徹底させています.

 

というと,

大手予備校に通っていてこのブログを見てくれている人は

「毎日の復習はしているけど

全部の復習は夏休みにやろうと思ってた」

と考えている人がたくさんいて,

「先生,夏休みに復習してはダメなんですか」

という質問がたくさん来ます.

で山本の答えはというと

「はい,だめです.

浪人生であれば今日教わったことは今日中に,

1学期に教わったことは1学期の間に身につけるのが当たり前です」

という厳しい言葉が待っています.

 

これはね,とても大切なことで,

教える側から言うと,

皆さんに教えることは多いので

教えたことはどんどん身につけてくれないと

1年で難関大学に合格する力を身につけるのは

難しいんだよ,ということなんです.

 

なので山本の塾で大手予備校に通っている人は,

山本が毎回すでに習っていることをチェックしながら

皆さんに「教わったことはいつまでも忘れない努力をする」姿勢を

肌で感じるように指導しています.

 

1日を拘束して勉強させるタイプの予備校(主に医学部専門予備校)は

自分で勉強する習慣のない人や,

わからないことが多すぎて家では勉強がはかどらない人には

とても有効ではあるのですが,

多くの拘束型予備校は1日に解かせる問題量が多く,

よく言えば経験を積んでパターンををすべて練習させるのですが,

悪く言うと問題量が多く,

自分の頭で考えるよりも

単純作業で慣れさせる指導法なので,

計算が遅い人や理解力がまだ伴わない人はどんどん問題がたまったり,

自分で考えて問題を解く力は全く育たないままになりがちです.

 

なので山本の塾で1日拘束型の予備校に通っている人には

最大の弱点である「その日のことはできても前に教わったことは忘れている」ことを

理解してもらうために

徹底して「重要問題の解法パターンを正しく記憶する」ように指導します.