受験生の数学勉強法② | 山本先生

受験生の数学勉強法②

皆さんが浪人生で

駿台・代ゼミ・河合塾のような大手予備校に通う場合は

予備校の教材を全面的に信頼してください.

 

大手予備校はどこも50年以上の歴史があり,

教材の質の高さは過去の実績が証明しています.

予備校の教材は在籍するクラスによって

きちんとレベル設定されていて,

1年間で皆さんが身につけなければいけない解法が

一通り押えられるように構成されています.

 

だから予習・授業・復習を通して

教わったことを完全に身につける必要があります.

 

この時気をつけるのは

予習と復習の仕方です.

 

自分が数学が苦手な場合,

在籍するクラスの数学のテキストが難しいことはよくあります.

極端な場合,予習をしようとしても

問題が難しくて何から手を付ければいいかわからない

なんていう人もかなりの数います.

このときは予習で問題を解こうとするのではなく,

その問題のテーマ,例えばそれが漸化式であれば,

漸化式の基本を教科書や参考書で調べるのも立派な予習です.

それをしておけば

翌日の授業の理解が容易になるからです.

復習もほかの人よりもしっかり時間をかけます.

予備校の授業を理解するだけでなく,

参考書などで類題をやったり,より基礎の問題を解いたりと,

ほかの人に追いつくための努力が必要だからです.

 

多くの浪人生が誤解しているのは,

予備校の教材の問題だけ解けるようになれば

入試の数学は大丈夫だろうという考え方です.

確かに予備校の教材をしっかりやれば

入試問題を解くために必要な道具は手に入れることができます.

でもそれを使いこなせるかどうかは別ですよね.

予備校で教わったことがほんとうに身についたかどうかは

類題を解いてみてスラスラ解けるかどうかで決まるのです.

 

数学が得意な人にとっては

1学期の予備校の教材はあまり難しくないはずです.

山本の塾には今年偶然に

河合塾に通う浪人生が3人いるのですが,

3人とも多分予習はそれほど困らないと思います.

なので山本の塾では

1人1人に合わせて授業内容をより消化できる

プリント教材を補うことにしています.

 

それをやることで教材をもっと深く理解したり,

応用力が身についたり,

学習内容の理解に自信が持てるようになるからです.

 

これはとても大切なことで

決して予備校のテキストの問題が解けるようになったからといって,

皆さんの実力が完璧になったわけではありません.

大学入試では同じ問題が出ることはほとんどなく,

類題が形を変えて登場するのが普通なので,

復習をどこまでできるかは

皆さんの数学の伸びに大きく影響をするんです.