塾や予備校の「安物買いの銭失い」つづき | 山本先生

塾や予備校の「安物買いの銭失い」つづき

数日前のブログで

 塾や予備校の「安物買いの銭失い」

というお話をしました.

 

これは結構皆さんにインパクトがあったようで,

コメントやご相談がいくつかありました.

 

一番多かったご質問は

やはり医学部専門予備校についての内容で,

「山本先生がだめと思っている予備校はどこでしょうか」

「〇〇予備校はどうですか」

というように,

やはり医学部専門予備校は高額のため,

気になるのでしょうね.

 

次に多かったのは

「個別指導を受けさせたいが一般的な費用はどのぐらいか」

「個別指導はどの程度効果があるのか」

といった個別指導の費用対効果でした.

 

山本が予備校を見るときに一番気にするのは,

どんな先生が教えていらっしゃるかということです.

これは自分が長年代々木ゼミナールで教えてきたので,

駿台・河合塾・代ゼミ・東進には知り合いの先生方が多く,

それぞれの先生の人柄もよく知っているので,

「ああ,あの先生が教えておられるなら信頼できるな」

と感じられるのです.

 

私大医学部専門予備校は

大手予備校の講師をされていた方が

新たに予備校を立ち上げることが多く,

そのときに懇意にしていた先生方に

自分の設立した予備校に出講をお願いするのがほとんどなので,

指導に定評がある先生が予備校を立ち上げると

やはり指導力のある先生方を傘下に集めます.

逆に医学部専門予備校は儲かるからと考える先生が経営すると,

同じ考えの先生方が集まっているように感じます.

 

駿台・代ゼミ・河合塾のパンフレットをご覧になると

1学期+2学期にかかる費用が一目でわかるように書いてありますね.

駿台・代ゼミ・河合塾は学校法人で

運営にいい加減なことをすると学校法人の資格がなくなるため,

年間の授業回数なども含めてきちんと管理されています.

カリキュラムも1学期と2学期で授業内容がすべて終了するように組まれていて,

夏期講習や冬期講習はあくまで自由参加です.

なので講習会は最低限の講座をとって

不得意分野の克服にあてたり,

志望校対策をする生徒が多く,

メインの勉強は1学期と2学期のカリキュラム内容中心です.

 

それに対して医学部専門予備校は

学校法人でないことが多く

そのため良心的な予備校とそうでないところが出てきます.

 

たとえば

1学期+2学期の学費だけでA予備校を選ぶと

1学期と2学期の授業だけでは全範囲が終わらず,

夏期や冬期に重要な内容が含まれていて,

必然的に夏期と冬期に多くの講座を取らなければならなかったり,

「1年目に不合格だったら2年目以降は受かるまで無料」

とあっても

それは1学期と2学期の費用が無料で

夏期や冬期の授業料のほうが高額であったりします.

 

もちろん良心的に

在籍する生徒を合格させるため

親身になって必要な夏期・冬期講座を勧めてくれる予備校もありますが,

できるだけたくさん夏期・冬期の講座を取らせようと

面談で不安をあおるような発言が多い予備校もあるため,

経営者や事務スタッフの普段の対応は

つねに注意しておくことがとても大切ですね.