私大医学部専門予備校の春期講習⑵ | 山本先生

私大医学部専門予備校の春期講習⑵

私大医学部専門予備校の春期講習に参加している人で

山本の数学塾に来ている人に聞いてみると,

春の講座は予備校によってまちまちで

重要ポイントをきちんと教えてくれるところもあれば,

こんな基礎からスタートしているところを見ると

この予備校に在籍している人たちは

そうとうに基礎が不足しているんだなあ…など

予備校によってずいぶん印象が違ったそうです.

 

またマンツーマンの授業でもないのに,

1科目当たりの1学期の学費が

山本の数学教室のマンツーマン授業の費用とあまり変わらず,

それにもびっくりしたようです.

 

私大医学部専門予備校は今かなりの数が乱立していて,

熾烈な生徒獲得を展開しています.

 

すでにこれから一年お世話になる予備校を決めた方も,

また春期講習をいろいろ体験しながら

じっくりと予備校選びをしている方も,

まずは絶対に悔いのない先端が大切です.

 

私大医学部予備校も,駿台・代ゼミ・河合塾も

本格的な授業は4月中旬からで,

それまでの春期講習はあくまで

①生徒を集めるための人気講師による授業

②4月以降の正規授業に支障がないような基礎の基礎を補足

が一番の目的です.

➡これが悪いということではなくて,

 そういうことをちゃんと理解したうえで

 予備校選びを冷静に行ってくださいという意味です

 

先週二人の新浪人生が塾に相談に来て

たまたま二人とも医学部志望だったのですが,

1人は国立の医学部を目指していて

駿台・河合塾・医学部専門予備校のどれがいいだろうかという相談で,

もう1人は私立の医学部を目指していて

駿台・代ゼミ・河合塾から選びたいという相談でした.

 

駿台・代ゼミ・河合塾を選ぶ利点は

①まず1年にかかる費用がとてもはっきりしている

②先生方のレベルがとても高く,授業に不安がない

③個別指導は人気のある先生でも取りやすい

④夏期や冬期講習を取らなくても1・2学期でカリキュラムが完成している

ということが挙げられます.

それに対し医学部専門予備校の利点は

①費用をかければかけるだけの指導が多く受けられる

②私大医学部の問題に慣れている先生が多い

③朝から晩まで予備校に拘束された勉強ができる

ことですね.

 

逆に駿台・代ゼミ・河合塾を選んでマイナスの部分は

①授業は朝から夕方前ぐらいまでで,自分で予復習をする

②多くの先生たちに習うので統一的な発想が育ちにくい

という意見が多く聞かれます.

また医学部専門予備校のマイナス点は

①成績が悪いとどんどん選択授業や個別指導を勧められる

②大手予備校を兼任している先生の授業はわかりやすいが

 教え方が確立できていない先生もかなりいる

③予備校に入ってから自分に合わないと気づいても

 既に高額を支払っていて予備校を変えることができない

などがよく聞かれます.

 

山本は個人的には

基礎力が全くない人が私大医学部を目指す場合,

数学と英語は

教えることに定評がある先生の個別指導だけを受ける

➡一人の先生の考え方をきっちりと身につけるのが

 最も早く伸びるため

のがベストだと思います.

さらに数学と英語の場合

大手予備校だけでなく小さな塾であっても

信頼できる先生を探すのが容易だからです.

 

理科については

大手予備校で人気のある先生方の単科を受講して

夏期・冬期で同じ先生の個別指導をしていただきながら

勉強の方向性をチェックしてもらうのがいいと思っています.

理科は数学や英語に比べ

人気の高い先生の数が圧倒的に少なく,

大手予備校で選べばまず間違いないからです.

さらに大手予備校で人気のある先生であれば

たいてい参考書を書いておられるため,

それを併用しながら勉強するのがとても効果的だからです.

 

山本の塾ではこのスタイルを取っている人が何人かいて,

費用的にはほとんど

私大医学部専門予備校の年間の学費と変わらず,

先生が合わないときはいくらでも

代わりの先生を探すこともできるからだと思います.

 

予備校にいかないと不安だ…という人がわざわざ

このスタイルにすることはありませんが,

1年でしっかり結果を出すには最も適しています.