こんにちは
ちょっとご無沙汰していましました~
さて、バーレーンのレースの後、10日間ほど日本のほうへ仕事とリフレッシュのため戻っていましたが、ここで、良いものをゲットしていました。
それは、にんにく皮むき器と呼ばれるこの白いゴム質の円柱形であります。
説明書によると、にんにくを中に入れ、ただ転がすだけで綺麗に皮がめくれるという優れもの。
自炊の時ににんにくを使う機会が多い僕としてはこりゃ良い!! と思い、即購入。
早速バルセロナの自宅で使ってみました。
説明書どおりに、まず皮が付いたままのニンニクをひとかけら中に入れ、それをテーブルの上でゴロゴロと転がしてみました。
回すたびにシャリシャリと皮が剥けてるような音が耳元まで届いてきます。
出してみると、素晴らしい!説明書どおりの仕事っぷりを発揮してくれるではありませんか~。
もう皮をいちいち自分で剥いている必要から免れ、料理の時間短縮に繋がったと喜んでいました。
ところで次の日、ここで僕はもう一つ日本から持ってきた「料理の基本」なるものを熟読していたところ、なんと、ここに包丁を使ったニンニクの皮の剥き方が載っているではありませんか。
そこで、僕はその頁に向かって冷酷に且つ高慢に言ってやりました。
「今、日本には『にんにく皮むき器』なるものが存在し、いちいちあなたのように包丁で押して皮を剥くなんて芸当はもはや時代遅れなのだよ、諸君!!」っと。
そんな時代遅れと称した「包丁でにんにくを押して皮を剥く」という方法を嘲笑していたのもつかの間、ハプニングが起こりました。
それは、、、「ニンニク皮むき器」がその本領を発揮するのは、完全に乾いたテーブルの上だけだったと判明したのです。
そうです。
レースで使うドライタイヤのように、濡れた状態では、まったくその持っている力を発揮できなかったのです。
何故なら、そのゴム質でできた円柱形の白い「ニンニク皮むき器」と呼ばれるものは、中に入っているニンニクを中で押しまわしながら、グリップさせ皮をめくっているから。つまり、本来グリップして中のニンニクを押しまわしてくれるはずの皮向き器が、キッチンがちょっとでも濡れていたりすると、ただ“キッチンの上で空滑りするだけの白い円柱形のゴム”に成り果ててるではありませんか。
さらに、上手く皮も剥けず、募るのはただイライラばかり。
そこで、数日前には嘲笑し、さらには時代遅れだと称したその「包丁で押して皮を剥く」という方法を試してみました。
すると、何と言う事でしょう。するっと皮が剥けた事はもちろんのこと、さらに驚くべきポイントは、ニンニク皮むき器よりもより安定した皮剥け度!!まさに目から鱗。現代文明に頼った俺がバカだった。
本当に頼ることができるのは、先人の知恵だったと
それ以来、一時期は、目新しく脚光を浴びもてはやされたものの、弱点が露呈された瞬間から、他の方法に取って代わられ、さらに今となっては冷たい視線を浴びせられ、ついには、お蔵入りとなってしまったこの「ニンニク皮むき器」。
まことに遺憾であります。としか言う事ができない状況とはこういう事なのだろうか。
初夏の日差しは、街行く人々や新緑を携える木々に温かく降り注ぐが、日陰に入ると一転、いまだ風が肌寒く感じる今日このバルセロナ。
ニンニクパワーで今週末のバルセロナも頑張ります!!(笑)

