文化庁の3ヶ月毎に送るレポートを書く季節になりました。「文化庁新進芸術家海外研修制度」に採択された“研究員”は、原則帰国禁止のルールの下1年〜3年の海外研修に臨み、四半期毎に研修報告をします。時間が経つのが早い〜!
ところで、この研修制度は、1年研修であれば45歳まで(美術は50歳まで)応募が可能です。特別研修という短期の枠であれば18歳以上の全分野に門戸が開かれています。
年限設定は、こんな感じ。
※画像は平成29年度の募集要領より切り取り
僕が採択して頂いた音楽の2年研修は、応募した年の9月1日時点で30歳未満が対象でした。※最新の募集の例で行くと29年度に留学する人を28年中に募集してるので、28年の時点で30歳未満の方が対象です。(この記事はどんどん古くなるから、もしこのページに奨学金のこと調べて辿り着いた方は鵜呑みにしないで要項読んでくださいね!)
この応募には、15分ほどのDVD資料も提出が必要なんです。例えば29年度の募集だと、28年の8月までに応募、そのために27年1月以降の演奏を“映像付き”で要求されます。ですから意識して映像は溜めておかないといけません。
文化庁のこの研修制度には実技審査という形ではなく提出されたDVDや、提出書類、面接を含めた研修計画等々から総合的に審査が為されています。
2年研修は採択がとても少ないですし、全体でも2割を切る採択率ですからどれを選んでも決して簡単ではありませんが「留学はいつかできたら良いなあ」から「留学したい!」になった時にすぐに映像資料が揃うとも限らないので、こうした要項には高校生や学部生も含めて早めに触れた人がラッキーだよなあと思います。